第7話 意見が言えない

 小学生だった頃は、クラス全員の話し合いのような場面になると、上手く自分の意見が言えない、上手く自己主張が出来ない子どもでした。


 友だちなんかと一対一で話している時には、普通?に会話出来ている(小生が勝手にそう思っていただけかも知れない)はずなのに、不思議ですよね。


 こういった話し合いでは、色々な意見が出ていても、クラスのリーダー的な子が発言した意見についつい流されて、話の流れが決まってしまいそうになることが多々あります。


 チョット?見当違いな方向に、話が纏まりそうになることも多々あります。


 頭の中では『これ何だかチョット違う・・・こうした方が絶対に良い』って思っていても、自ら手をあげたり、意見を言うことが、恥ずかしくて?なのか、全く出来ないのですよ。


 何か意見はありませんか?って当てられた場合にも、緊張してあがってしまって、顔が真っ赤になって、一気に身体が発熱したかのようになり、中々上手く思っていることを話せません。


 だから、ついつい「ありません」の一言で終わらせてしまいます。


 何だか違うと思う方向に話が決まってしまっても、最後まで自分が思っている、

感じている意見が言えないままなので、いつもモヤモヤしていましたね。


 自分の意見が何とか言えるようになったのは、いつ頃だったでしようか。


 いつの間にか『いじめっ子たち』のターゲットになり、『いじめられっ子』になって、ありもしない嘘の噂等好き勝手な言を言われたりで、色々とあって吹っ切れた時かなと、今は思っています。


 何についての話し合いだったかは忘れてしまいましたが、確か「それ絶対主旨が違うから、私は従わない・・・」って反対意見が強く言えた時からだったかな~


 既に『いじめられっ子』なんだから別に孤立したままでもいい、ハッキリ意見を言わないと『いじめっ子たち』のような自己主張の強いヤツの意見に流される、それは負けだ、負けたままなのは絶対にイヤだって思ったんですよ。


 それ以降の話し合いでは、緊張もするし、顔も真っ赤になるし、中々上手く話せないのだけれど、発言する意見が通る通らないは別として、自分の思っている考えている意見は、何とか言える伝えることが出来るようになりました。


 これ「いじめられっ子」なりの意地だったんだな~と今はそう感じています。



 大人になった今では、不思議なもので、いつの間にか大勢が集まった会議でも、それこそ会長や社長、役員がずら~って並んだ前であっても、堂々と自分の思っている意見が言えるようになりましたね。

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