子ども心に・・・

第8話 食べ物の好き嫌い

　子どもの頃には、食べ物にそれなりに数の好き嫌いがありました。今もそれなりにですが・・・

　特にダメだったのが、小学校の給食で出て来た、四角い『チーズ』でしたね。

　食の好き嫌いは、小さな頃からの食生活に由来することが、結構多いのだろうと思います。

　それなりに貧乏だったので、砂糖を入れて焼いた、甘い卵焼きが一切れ食卓に並ぶだけでも、大喜びだったな～と記憶していますからね。

　食べた経験が無い食品や味は、子どもだと、苦手になることもあったのでしょう。

　小学校の給食で提供される食事は、ほとんどが自宅では食べたことのない料理ばかりでしたから・・・

　その中でも、どうしても食べられなかった食品、その代表が四角い『チーズ』なのです。

　出された給食を全部食べ終わるまで、絶対に許してくれない先生が居たんですよ。

　四角い『チーズ』が食べられないままで、昼の給食時間が終わりそうになる・・・

　仕方がないので、チーズを細かく切って、薬を飲むかのように牛乳や水道の水で、無理して飲み込んでいましたよ。

　あの頃は、辛かったですね～　あの先生嫌いでしたね～

　今もあまりチーズ自体は好きではないものの、料理に入っていれば食べることが出来る、不思議なものですね。

　あとは蛍光マーカーのような色をした漬物、あれも色を見ただけで食べたいとは全く思えず、申し訳ないと思いつつも全部残していましたね。

　今思うと、給食を全て食べ終わるまで許さないですと、食物アレルギーで食べることが出来ない食品でもあったらどうするんだろうと、心配になりますね。

　当時はそんな食品の知識、食物アレルギーなんて、全く周知されていない時代でしたから・・・