黒白のコンツェルト

ゼロ

prologue


 異能ーーそれは俗に言う超能力の総称。素質を持ち、極限まで研ぎ澄ますことで凄まじい刃になり得る力。



 それは「焔・凍・嵐・樹・雷・光・闇」のどれかに属する。それらに属さない、もしくは能力なしを無能力者とも呼ぶ。


 能力者の「異能」の強さを測る基準値を「grade(グレード)」と呼ぶ。「1~6」まであり、「1(ファースト)」が「異能」の中では最も強く、「6(エラー)」が無能力者。



 異能、それを極めた「焔・凍・嵐・樹・雷・光・闇・無」の属性を司る八人の王。人は彼らを崇めて「オクターボレクス」と呼ぶ。


 その頂点に君臨した者を「天神てんじん」といい表向きは、能力者の中で一番になったものには学園側が叶えられるものならば、どんなことでも叶えてくれるというもの。
 裏では、各国に対する戦力的な売名行為を目的としたものであるらしく、天神になった者は、そのほとんどが世界の闇に巻き込まれる。



 これは、そんな異能者たちの物語。





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