ちょっとしたきっかけで、自分は他とは違うのかもしれないと感じた主人公の少女。
私は「ふつう」ではない…?
多様性の時代と言いますが、“みんなと同じ”を良しとする傾向が、今も学校では当たり前にあります。
学校以外でもそうかもしれません。
誰もがたった一人の人間で、”違う“ことは当たり前のはず。
他と違うことを「どうせ違うんだから」でもなく、「違うことは悪いこと」でもなく、「私は私で良い」と当たり前に感じることが出来て欲しい。
「あなたはあなたで良い」と言える周囲であって欲しい。
そういう世界であって欲しいと、切に願う読後でした。
おすすめです。
犀川ようさんの「わたしはちがう」は、自分と周りがどう「ちがう」かに悩む少女の心の旅を描いた、心温まる作品や。クラスで浮いた感じを味わう主人公が、最終的には自分自身も、他の人も「ちがう」ことに気づき、それを受け入れていく過程が、とっても丁寧に、やさしく描かれているで。
この作品を読んでると、自分自身の「ちがい」について考えさせられるし、それを受け入れることの大切さや、ちがいがあるからこそ人生が豊かになるってことも感じさせてくれるんや。シンプルやけど、深いメッセージが込められていて、読んだ後には、自分も他人ももっと受け入れられるようになるかもしれへん。
物語は、細やかな感情の描写が際立っていて、主人公の内面に深く没入できるから、読んでいる間はまるで主人公の心の中にいるような感覚になるで。繊細やけど力強い、この物語の魅力には、きっと多くの人が共感できると思うわ。
「わたしはちがう」と一言で言うてしまえばそれまでやけど、この作品を通じて、その「ちがい」がいかに貴重で、人生を豊かにするものかが伝わってくるんや。どんな人にもオススメできる、温かくて心に残る作品やで。読んだ後に感じる、ほんわかした気持ちと、深い考えが残る、そんな作品をぜひ体験してみてほしいな📖💖
ユキナ💞