第2話 とりあえず旅するしかない
城から出たはいいものの、結局何も分からない。平野原「(この異世界の名前は?てかこの国の名前は?魔王が復活?勇者は足りてるってどゆこと?)」
色んな疑問が頭をよぎる
平野原「でも町から手ぶらで出るわけにはいかないよな。この3コインでなにか買おう」
ヒラノ「そうだそうだ、ずっと平野原って言うわけにもいかないし、ヒラノでいいよな」
「今の服じゃ怪しまれるし、この世界の服をまず買わなきゃな。それからこのバッグも欲しいし、あ、食料もだな、」――――――――
なんやかんやあったが、3コインで服、鞄、食料、地図、武器も買えた。
ヒラノ「後はぶらり旅だな。俺が今いる場所は
ファイパス王国のアガズズって場所か...ここから東にいったらサシカノン、更に東にカネマイって場所だな。・・・よし!まずはサシカノンって場所を目指すか」 目的地が決まったので後は出発...と思っていたら、
???「ねぇ君」
後ろから声が聞こえた。もしかしたら捕まる?巻き込まれた転生者だから捕まって拷問かも?
と思い、恐る恐る振り返ると、
そこには荷物を多く持っていて控えめな金髪の陽気で優しい顔立ち、身長も高い完璧イケメンみたいな人がいた。
よかった拷問じゃない。
ミレ・ダナム「俺の名前はミレ・ダナム。ミレって呼んでくれ。君の名前は?」
ヒラノ「俺はヒラノ。よろしく。」
ミレ 「突然だけど、お前の仲間になりたい。いいか?」
突然の発言で頭が真っ白になる。
ヒラノ「え」
ミレ「あー。突然すぎたな。」
「お前はなんか、違うオーラを感じる。」
「さっきも30人くらいが歩いてってたけど、あいつら仲間同士だったしな」
「お前についていく」
ヒラノ「いいけど、俺なにも出来ないぞ?」
ミレ 「いいさ。別に。俺スキル瞬殺だし。」
背筋が凍った。風が吹く。ステータスを見てみると本当にスキルが瞬殺だった。しかもカンストに近いステータス。俺の理想が目の前にいる。
ヒラノ「・・・」
俺が出す言葉も無く固まっていると、俺のステータスを見たミレが
ミレ「いいね!ポケット!」
「俺荷物多いからさ、入れくれない?代わりに戦闘は俺がするから。契約ってやつさ。」
ヒラノ「じゃあ契約だな。荷物は俺が持つ。俺も出来る限り努力はするけど、戦闘は任せる。」
じゃあ東に行こうか
こうして少し変人だが実力は本物の男、ミレ・ダナムが仲間になった。
自分の今の状況をミレに話した後、色んな話をした。
ヒラノ「30人いたから仲間にならなかったってこと?それって俺が一人だったってだけ?」
ミレ「うん。」
ヒラノ「なんか同情されてる感じ」
ミレ「ここに来てやることもないんだろ?どうせなら冒険者ギルドとか登録すればいいじゃんか」
ヒラノ「それもやるつもり。今はまだいいや。俺はやりたいことを全部やっていくつもりだ」
ミレ「やっぱお前についていって正解だったよ」
「俺もやりたいことをする!」
旅はまだ続く。終わりはない。
補足:この世界には金のコイン、銀のコイン、銅のコイン、プラチナコインがあります。
それぞれ日本円で
銅=10円 銀=100円 金=1000円
プラチナ=10000円となっています。
そしてこの世界の方が、日本より物価が安いので、ヒラノは(金)3コインで色々なものを買えました。羨ましいですね。
異世界転生してやることもないのでぶらり旅 だらったった @tabaken2820
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