第15話 このあと三人でめちゃくちゃする流れ

「二人は急いで二階へ行くんだ。すぐに奥に隠れるんだよ。大丈夫、ここは僕に任せて」


 大丈夫――か。


「具合悪そうだけど大丈夫?」 大丈夫。

「あんた夏休みの宿題終わってるの?」 大丈夫。

「コンドームつけなくて大丈夫?」 大丈夫。

「ファ〇通の攻略本だよ?」 大丈夫。


 男とは常に大丈夫ではないときに限って強く大丈夫であると主張してしまう生き物なのかもしれない。


 お客様がいらしたのだ、本来ならお茶の一つでも用意するべきところだが、ゴードン型の魔物……ではなく、猿型のゴードン……でもなく、猿型の魔物には必要ないだろう。


「兄さんは! 兄さんは逃げないんですか!?」

「僕もすぐに行くからアリーシャをつれて急いで二階へ!」

「わ、わかりました」


 ルイスは賢い。そして俺に絶対の信頼と忠誠を誓っている――気がする。

 今までも俺が言ったことには一切嫌な顔をせず、むしろ嬉しそうにこなしてきた。大変聞き分けの良い子なので、兄さん将来が楽しみだよ。大人になったら綺麗どころをみつくろってこいとでも命じれば、それはもう色とりどりのお花を摘んできてくれて生きるマッチングアプリと化すだろう


 ルイスがアリーシャの手を引いて二階に登って行くのを視界の隅に捉える。

 この状況でアリーシャを見捨てないあたり母さんとは一味違う。母さんが六歳の少女を扉ごと焼き払おうとしたのは記憶に新しい。あの人は魔女だ。お邪魔女だ。


 ゆっくり後ろに下がり黒い猿型の魔物。名称はしらないので黒猿とでも呼ぼうか。いや、それではかっこいいので癪だ。唇をめくり牙をむいて涎をだらだらと垂らす汚らしい姿は、オナニーに熱中する俺をみているようでひどい嫌悪感に苛まれる。なので猿型の魔物の仮称はシコ猿とする。


 狼の魔物と出くわした時と同じように、シコ猿も警戒しているのかすぐには襲ってこなかった。

 これが三人が同時に逃げていれば話は別だったろう。野生の動物は弱みを見せれば襲ってくるらしいので、魔物にも通じるセオリーみたいなものなのかもしれない。


 徐々に下がり、シコ猿とテーブルを挟んで対峙する。

 今まで出くわしたことなどなかった魔物と日に二度も遭遇するとは思わなかった。それも今回は家の中にまで入ってきている。外では一体何がおきているのだろう。


 シコ猿の動きに注視し、目に力を集中すると本日二度目の黄金体験が発動する。シコ猿の動き、その一挙一動がスローに見えてくる。

 叫び声をあげながら扉をぶち倒して入ってくるという、ゴードンさんに負けず劣らず匹敵して引けをとらない伯仲する野蛮さを披露しダイナミック入室を果たしてきたシコ猿。ゴードンさんに比肩しうる暴虐性である。

 しかしゴードンさん魔物も一応は人のような形をしている。案外知能は高いかもしれない。話せばわかる可能性も捨てきれないので、ここは一つコンタクトをとって対話での解決を試みよう。


「ようこそいらっしゃいました、ではそちの椅子にお掛け下さ――」

「ゴアアアッ!」


 すすめた椅子をぶん投げてくるシコ猿。交渉の余地はなかった。

 彼らにとって椅子は座るものではなく投げるものなのだろう。実にゴードンらしい野蛮ぶりである。


 交渉の窓は即閉じられてしまった。所詮はエテ公、最初からわかっていたが話し合いで解決するのは難しいようだ。

 飛んできた椅子は躱してしまったため、後ろの方で廃品の木材になってしまっている。判断を誤れば俺もぶん投げられて肉の塊になるのだろう。


 危機的状況でありながらも余裕を持っていられるのは、自分に魔術の素養があると知ったから。相手の動きが目で追える速さだからだというのも大きい。そしてなにより、後ろには守るべき者が二人いるからだ。


 テーブルをはさんで睨み合う。牙など剥かず、もっと友好的な眼差しを向けてほしいものだ。


 このままテーブルを乗り越えてこられたらそれだけで詰み。かっこよく言うとチェックメイト。口に出して言ってみたい言葉である。大人になったらアリーシャを脱がしてパンツ一枚にして「チェックメイト」と呟きたい。

 でもアリーシャの場合は最初からパンツを脱いでそうなんだよな。そこはやはり俺に脱がさせてほしいけど、デートの最中に「今日は穿いてないよ」とか耳元で言われたら最高かよって話なわけで、それこそ俺がチェックメイトで愛棒がカロリーメイトのように硬くなる。


 しかしアリーシャと俺の間にはゴードンさんという越えなければならない越えられそうにない強大な障害が立ちはだかっている。アリーシャを前にして勃(た)ち裸る俺をゴードンさんが認めるはずもなく――


「ゴァァア!」

「ッ!」


 対ゴードン戦を想定したイメトレを開始している場合ではなかった。今は目の前にいる小型のゴードンに集中しなければ。


 魔物が涎をだらだらと垂らしているその様は、アリーシャを前にした自分を予見させ若干の嫌悪感を覚える。これが同族嫌悪というやつか。きっと将来はあんな顔でアリーシャのパンツを被ったり履いたり嗅いだりするのだろうか……いやいや、さすがにあんな顔はしまい。

 そうだ、眼前のシコ猿はアリーシャと俺の愛の合体技(ツープラトン)を邪魔するゴードンという方向へシフトしよう。そう思えば俄然やる気が湧いてきて――


「……段々イライラしてきたな」


 俺とアリーシャの愛を引き裂こうとする魔物(ゴードン)め、今日こそ成敗してくれよう。


 睨み合っていても埒があかない。にらめっこに飽きてルイスとアリーシャの方へ行かれても困る。魔術を放って葬ってやりたいが、またあの火柱みたいなものが出れば家ごとみんなが吹き飛んでしまう。


 自身の魔術回路が焼き切れて死ぬ可能性があるというのも忘れてはならない。

 魔術に頼らぬスマートな方法、打開策を講じなければ。

 何度も悔やんいるが、こんなことになるなら発情夫婦(りょうしん)に詳しく魔術について聞いておくべきだった。


 お互い横歩きし、テーブルを中心にぐるぐる回る。まるで椅子取りゲームの様相を呈している。いい加減さっさと座ってほしいのだが、中々座ってくれない。狼型の魔物よりも一段知能が高いのか、こちらを警戒している様子を強く感じる。


「小賢しいとはまさにこの事だな」


 警戒してるなら最初から入ってくるなよ。帰れ、今すぐ森へ帰ってくれゴードン。


「僕はこれから夕飯の支度をしなければなりません。あなたもお腹が空いたでしょう? だから外に出て森へ――」

「ゴァァァァア!!」


 外に出してと言っても中に出す最低なタイプだなこいつ。


 再三にわたる対話対策も功を奏さない。どうやら帰ってくれる気はないのは確定している模様。

 ぐるぐるとテーブルを回り、玄関を背にしたところで外へと一気に駆け出す。もし俺が外へ出た後に二階に行かれてしまっては目も当てられないので、先ほどのお返しとばかりに一番軽いルイスの椅子を魔物へと投げつけて意識を惹きつける。


 無論子供の力で椅子など投げられないので少し倒すつもりだった。だが思いのほか椅子が軽かったのでテーブルをこえて半身になったシコ猿の体に見事命中する。


「案外どんくさいなゴード……魔物!! ほら悔しければこっちへ来てみろ! ホアッホアッ!! ホキャッ! ホ……!?」


 危うくゴードンと言いかけた上に、魔物を煽るためにした迫真の猿の物真似を二階へ続く階段から見守っていた二人に見られた。


「さ、さぁこっちだ!」

「ゴァァアアア!!」


 家から飛び出して空を見上げれば、オレンジ色の世界が広がっていた。

 夕日が両親の向かった町に隠れようとしている。

 この景色が俺は好きだ。センチメンタルな気持ちはいつまでも大切にしたい。そしていつか童貞を失ったとしても、童貞だった頃の気持ちを忘れずにいたい。


 魔物と現実から逃げ出し玄関の横ですぐに屈む。子供なので小さくコンパクトだ、これならばバレはしまい。浅はかな策だったが、魔物は上手くつられて外へ飛び出し、ナックルウォークで走り抜けていく。尻の筋肉の発達具合に恐怖を覚えながらその背と尻を見送った。


 そのままどこへとでもお行きなさい。もう帰ってくるんじゃないよ。達者でな。


「ふふ、所詮猿よな」


 この天才策士の手に掛ればゴードンなんぞただのゴリラも同然――っと、またゴーリラさんとゴドンを間違えてしまった。いかんいかん、また間違えてしまった。


 安心して浮かれていたのも束の間、魔物はしばらく駆けた後こちらへと振り向き、目があった瞬間に毛を逆立てる。


「あ、ゴードンさんこんばんは」

「ゴアアアアアアアアアアアッ!」


 セックスをするためなら手段を選ばない、そういう凶悪な面をしている。あの顔を反面教師にして、アリーシャを抱くときは気持ちよくするためなら手段を選ばなそうな優(やら)しい顔の練習をしておこう。


「ゴアッ! ゴオォオオ!!」


 すぐキレるのはカルシウム足りてないんじゃないのか? 牛乳を飲みなさい牛乳を。俺は将来アリーシャの乳を直でいただくから、お前もホルスタインのチンコみたいな乳を直でしゃぶってこいよ。


「兄さん!」


 二階からルイスが顔を出して叫ぶ。

 大丈夫、二人を見捨てて逃げたわけじゃないよ。本当だよ。だからそんな可愛い顔で俺を心配そうに見ないでくれ。遠目から見るともう妹にしか見ない。もしかして本当に妹なんじゃないか? ああ、そうだ、ルイスはきっと妹なんだ。何かの間違いで俺が弟だと勘違いして思い込んでいただけに違いない。いやでもあんなに可愛い子が女なわけがあるのか? ないよな。ルイスは男の子だから可愛いんだ。


 つまり、俺の背中には守るべき可愛いが二人いる。


 今度こそ狼型みたいな下手は打てない。

 大雑把な動きをしてしまったが、もっと慎重に行動しよう。


 慎重に、丁寧に魔術を使うんだ。使えるのか? 使うんだ。

 自信はある。一週間みっちり対策してきたテスト前のような、自信と不安がないまぜになりつつも自信が優勢に傾いているような感覚。そう、感覚なのだ。できる感覚が体にある。魔術を使える感覚が体に残っている。


 一度の成功体験で自信がついたのかもしれない。この自信を維持して性交体験につなげたい。


 魔術を使って魔物を撃退するのだと腹をくくったのならば、次は使う魔術の吟味だ。被害を最低限に抑えられ術が好ましい。


 まず炎はだめ。山に放ったような火柱が出てしまったらそれこそ大事だ。魔物が暴れた方がまだましだった――なんて被害が出てしまうかもしれない。調整が上手くいくとは限らない。ぶっつけ本番で選択する現象ではない。

 風はどうか。吹っ飛ばすぐらいのイメージしか浮かばないのでその場しのぎにしかならないので却下。ここが山や崖ならば風で押し出すのもありだった。

 水はどうか。ちょっと強く念じた火であれなのだから、水の魔術でやりすぎればそんな被害が近隣へ及ぶのか想像もつかない。逆に弱めたらただの水になってしまい、シコ猿に顔射して終わ――閃いた! いまのうち定期的にアリーシャの顔に水をかける癖をつけて、将来顔に射精されても抵抗のない女子に育てよう。や、閃いている場合か。いたずらにはぴったりだが失敗の許されない現状では水を使うのは不可だし妄想もやめだ。


 あとはなんだ。土、土とかはどうか。土はいいな。土と言う言葉自体がまず素晴らし。逆から読んだらチツだし、連続で言えばツチツチツチツチツ―――と、相手に意図せず膣と言わせられる魔法の言葉である。


 土の方向で考えるが土ではさすがにもろい。だから岩をぶつけるとか、石の拳で殴るとか……。地味だが周辺被害は少なく済みそうでいいな。


「グゥッグゥッグフゥッ!」


 口に泡を溜めて涎をまき散らし、猛然と向かってくる猿型の魔物に手のひらを向ける。


 イメージするのは岩のような拳。拳のような岩。

 下腹部がじんわりと熱くなってくるのを感じる。それを井戸水を組むように手まで引き上げていく。


 確かにこれ、油断すると漏れるかもしれない……。アリーシャ、もうすぐお揃いの秘密を持てるかもしれないよ。もし俺がここで漏らしたらルイスも何が何でもお漏らしさせようね。亀頭の先端をいじると尿意を催すと聞いたのでそれをやってみよう。いや、ルイスは弟(いもうと)だからそもそも亀頭なんて存在しないかな? 見て確認してみよう。


「岩の拳、岩の拳、岩の拳……」


 凄く太くて立派なやつだ……。アリーシャを生涯喜ばせる……違う、それは愛棒だ。いかん、ルイスの亀頭を想像したせいでどうしても愛棒が脳裏にチラついてしまう。


 下腹部のじんわり感は、もはや漏らしているのかどうか判断がつかないほど熱くなっている。これ以上は危ない。制御を離れてしまう。


「ぅっ、出すぞっ――!!」 


 お漏らしがではなく魔力を放出するんだ!

 イメージしていた岩の拳を魔物にお見舞いする!


「ホァタッ!」


 裏返った俺の声のあと、パァンと風船が割れるような乾いた音が響く。 

 シコ猿がいた場所には地面が盛り上がり拳のような岩が天に向いて突き上がっていた。


 魔物は上空へ跳ね飛ばされてしまったのか姿が見当たらない。


 アンドレ・ザ・ジャイアントと同じぐらいの大きさか。見上げるほど高くそそり立つ岩の拳。見ようによっては芸術作品、美術館の庭に飾られたオブジェにみえなくもない。しかし修学旅行できた思春期の少年たちが見れば間違いなく「これペニスだ!」「チンポじゃん!」と嬉々として騒ぎ、添乗員さんを困らせる立派な代物である。

 これをペニスだと言わない中学生は絶対にいない。そう言ってくれと言わんばかりの造形をしており、むしろ言わなければ失礼にあたる程の圧倒的ペニス感が漂っている。これをペニスだと言わなければ中学生じゃない。そんなのは汚い大人だ。


 しかしどうにも魔術は加減が難しい。これよりももう少し小さい岩を想像したはずだったのに、大きさも造形も威力も、全てが想像を超えてしまっている。


「まずいな、寿命がバリバリ減っていくじゃないか。あと何回撃てるんだろ……ヒッ!?」


 ペニスのような岩の拳を見上げること数瞬、魔物の臓物と思われるものが空から降ってきて跳ねてしまう。なぜ人は驚くと胸を隠すように縮こまってしまうのだろう。父さんのように縦揺れバイブになるだけで済ませる男になりたい。


 遅れて言い得ぬ不快な臭いが鼻を刺す。血や胃液、腸に詰まった糞や尿がまとめて降ってきているのだ、臭わないわけがなかった。


 臭いがきついのですぐにその場を離れる。


 無駄ではない殺生だったはずだ。他者を殺めるという事は、自身もまた殺められる覚悟をするべきだ。俺は殺される覚悟を持ってアリーシャとルイスを守るために戦った。この魔物が覚悟を決めていたかはしらないが、野生の動物ならそれぐらいの覚悟は持っていただろう。価値ある殺意など認めたくはないが、俺がしたことが間違いだったとも思いたくはない。


 罪悪感を払拭するための言い訳を脳内で回す。

 ペニスに突き殺されるなんてあまりにも不憫だが、どうか成仏してくれよ。


「ユノくん!」

「兄さん!」


 可愛い二人が家から飛び出してくる。

 これこれ、家にいなさいってば。


「ユノくんすごいかも! やっぱり大好き!」


 えらい興奮しているな。フンスフンスと鼻息が荒い。


「兄さん……僕はこの命を兄さんに捧げることを誓います」


 二人の気持ちは嬉しいが、残念なことに俺は魔術を使うと魔術回路が焼き切れて死ぬらしいのだ。だから残念ながら二人の気持ちには応えられない。

 うまい事長生き出来るよう努力するから、それまでは二人の気持ちを大切にしよう。


「大したことあるんだろうけど――偶然だよ」

「たまたまで出来るだけでも兄さんは、その……凄い人なんです!」


 まだ子供だから言葉が浮かばなかったんだね。可愛い弟(いもうと)だ。

 だけど玉々で魔術を撃ったと思われているのは心外だな。撃ったのは岩棒(ペニス)だけど玉々から出したわけじゃないんだぞ。


「さ、二人ともお話は後にしよう。また魔物が来ないとも限らないから急いで家に入ろう」


 あとで一杯褒めてくれ。そして二人で一杯舐めてくれ。と、その前に床をペロペロしている扉を何とかしないといけないのか。俺が舐められる前に床を舐めるとは良い度胸をしている。


 しかし参ったな。大工の知識なんてないから俺が直せるか不安だ。


「ユノくん、あれ……」


 勝利の余韻に浸る中、アリーシャが発した暗い声。


 嫌な予感しかしない。昼間もアリーシャが不安気な声でそう言ったあと、狼型の魔物が現れたんだ。次は何だ、何が出たんだ。熊か、虎か、おっぱいか。おっぱいだったらいいな。率先して戦いに行くぞ。「危ないからお前たちは下がっていろ、あのおっぱいは俺が食い止める! くそ、かかってこい――ぐっ、ぐわぁぁ! なんて柔らかさだッ!」みたいなね。


 無理して楽しい気分になろうとしているのに二人のどんよりとした空気がそれを許さない。


「兄さん……」


 ルイスよ、兄さんの不安を煽るような声を出すんじゃない。

 一緒におっぱいに襲われたらどう対処するかを談義して、下らねぇと笑いあわないか?


 いつまでも確認しない訳にもいかない。

 おっぱいでいっぱいな頭を切り替え、恐る恐る二人が見ている方を見やる。


「うーん――」


 そこには百や二百ではきかない魔物らしき動物の大群がこちらに大挙して押し寄せていた。




「ふぅ……チェックメイトだ」

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