第37話 悲しみ
黒き九尾の狐はゆっくりと語りだした。
◇黒き九尾の狐
「私は、容姿が違った。
親に似ず、毛の色は黒くて、顔には、化け物と、親に言われた時に引っ掻き傷(ひっかききず)をつけられた。
そして、狐の寿命の五年が過ぎて、次の年も、その次の年も生きて、千年過ぎた時、私のしっぽは九尾になった。」
◇黒き九尾の狐
「ああ、親の言う通りに、私は本当に、化け物になってしまったのかと、そう思った、こんなに私は変わってしまった、生きる時間さえも…」
◇黒き九尾の狐
「ならいっそ、死んでしまおうかと、思ったわ…、そんな事考えてたら、あなた達が来るのだもの、そんな事バカバカしく思えてきたわ…」
○林田ちゃん
「死とは、あなた自身が決めること、私達はあなたの死を、止めることは出来る、でも、死ぬことをやめた、その先はあなたが、戦わなければならないよ」
◇黒き九尾の狐「……っ」
○林田ちゃん「でも、その引っ掻き傷(ひっかききず)は治してあげられるわ」
○林田ちゃん
「汝(なんじ)の傷を癒したまえ(治癒能力)」
緑色の光が顔の傷を治していく…
傷が治り、その事を確認するため、鏡を彼女に見せた、彼女は顔を見ることを、少し嫌がったが、確認してほしいと言ったら、わかったといった。
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