第8話 3年生の始まりと、修学旅行準備

去年のクリスマスに、桜さんに告白をして、無事に付き合い始めることが出来た。

そして、勉学と恋愛を両立しながら、過ごした。


冬休みは、デートしたりみんなで、初詣に行ったりもした。


すごく楽しい日々。


基本Rainも桜さんから声をかけてくることは少ない。

でも、こちらから話しかけたら、しっかり返事をくれる。


前に自分から、積極的に話しかけるタイプじゃないって、言っていたから切り出しにくいのは理解してる。

だから、僕から声をかけるようにしてる、話すのはとても楽しい。


最近では、勉強のことや漫画のことをよく話す。


もうそろそろ2年生も終わりが近づいてきてる。

みんな進路を悩み始めている。


春休みが終わって、本格的に3年生が始まったらあっという間に、学校が終わってしまいそうだ。

春休みは、みんなと遊びたいな。


冬休みが終わり、学校が始まった。


まだまだ寒い。


歩いていると、珍しく桜さんがいた。

おはよう桜さん。


おはよう光司くん


初めて通学路で出会った。

いままで、基本教室についたら桜さんがいたので、出る時間が早いのかなって思っていた。


今日は、家を出るの遅かったの?

話題を作るためにも、聞いてみた。


はい。今日は、ちょっと寝坊してしまって、いつもより遅くなってしまいました。


桜さんでも、寝坊なんてするんだ。

びっくりした。


寝坊なんて珍しいですね。

勝手に、真面目なイメージを持ってました。


昨日は、遅くまで勉強していたんです。

それでも、ちょっとやりすぎてしまいました。


勉強お疲れ様。

桜さんは、進路って決めてるの?


私は、進学を考えています。


進学か。

どこ行くとかまで決めてるの?


まだそこまでは決めてないんですけど、とりあえず大学へ行きたいなって、思ってます。

3年生になったら、そこを明確にしたいです。


光司くんは進路決めてるんですか?


正直、まだ何がやりたいかわからないから、進路決まってないんだよね。

進路が決まってる桜さんはすごいね。


光司くんもそのうち、なにかやりたいことに出会えますよ。


一緒に話ながら教室へ入ったら、るりさんが近づいてきた。


お二人さんお熱いですね。

冷やかしてきた。


うるさい。

たまたまタイミングが合っただけだよ。


私より遅いなんて、珍しいからびっくりしちゃったよ。


そんな話をしていたら、チャイムが鳴って授業が始まった。


いつものように、お昼ご飯を食べていたら、祐介がこんな話をしてきた。


みんなは、進路とかって決めた?

僕は、進学しようと思ってる。


この時、祐介はさすがだなと思った。

しっかりこのタイミングで進路が決まってるんだから。


るりさんと拓也は、就職すると言っていた。


桜さんは、朝も聞いたけど進学と答えていた。


この時、僕だけが進路決まっていないことが、わかった。

僕は、まだ決まってないんだ。


3年になったらなにか、目指すものが見えてくるかな?


それぞれ、この先の道を進み始めているのがわかった。


それでも、休みの日に遊ぶ関係は続いていた。

まだみんな、勉強も大事なのはわかるけど、遊びたい気持ちは残っていた。


僕は少しもやもやしていたが、気にしないようにしていた。


季節が移りゆき、3年生になった。

先生も、高校最後の年だから、進路含めて考えることが多いぞ。

まぁそう言っても、まだ進路が見えない人もいるだろう。


焦る必要は無いが、決める必要があることだけ覚えておけ。

面談もそのうちやっていく。


この話はここまでにして、お前らも楽しみにしてるであろう、修学旅行について話て行きたい。


先生がそう話すと、みんなそわそわし始めた。


かくいう僕も、修学旅行は楽しみにしていた。


班決めは自由に行っていい。5人一組な。

班が決まったらどこに行きたいか、プランを考えて先生に提出しろ。

あ、そうだ行く先をいい忘れてたわ、京都だぞ。


それじゃあ、各自班作ってプラン提出しろ~


僕らは、班決めには困らなかった。

桜さん、るりさん、拓也、祐介、で集まった。


プランを考える必要があるね。

るりさんが仕切ってくれた。

この手の司会を率先してやってくれる、るりさんにはいつも感謝している。


みんなで意見を出し合っていた。


京都と言ったら、清水寺や金閣寺、銀閣寺、伏見稲荷大社、がぱっと思いつく。

舞妓さんにも会いたいね。


など、いろんな意見が出ていた。


最終的に、初日は清水寺、二日目に伏見稲荷大社へ、三日目は帰宅も含めるから、渉成園へ行くことにした。


先生に班メンバーと、プランを提出して終わった。


2泊3日の修学旅行、みんなで行きたいところも決まった。

親からはお土産を頼まれた。


一応勉強のために行くだぞと、先生には言われていましたが、やっぱりいろんなところを見て楽しみたいと思った。


修学旅行編始まります。

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