第7話 愛おしい朝
隣から小さな吐息が聞こえて、意識が浮上する。目を開けると美莉奈がいた。先に起きていたようで、目が合う。
「おはよ」
布団から覗く肩は可憐さを体現する白さだ。互いに一糸まとわぬ状態で、見つめ合っている。手を繋いだり、抱きしめたり、それだけで十分だったはずなのに、気づけば体を重ねている。大人の汚いコミュニケーションに彼女を引きずり込んでしまった。
それでも、彼女はここにいる。
私の隣にいる。
「おはよう」
どうしようもない笑みがこぼれた。
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