第3話 テセウスの船
「母さん!!!」
扉を開け、すぐに大きな声で言った。家に帰ってきた。ただ、その家にもう人はいなかった。物も、何も無い。
「元也!!」
母さんの声だ。
「心配したのよ。急に居なくなるから。ご飯、作ってあるから食べよう。」
「……!!うん!!!」
その日はいつもより疲れていて、ご飯を食べたあと、すぐに寝てしまった。夜、いつもより騒がしい。窓から外を見ると、たくさんの人がいた。カメラを持った人、マイクを持った人、様々な人がいた。
「誰だろう?」
「今日午後、15時頃、山奥の廃病院で身元不明のバラバラの遺体が発見されました。警察からの公表は何も無く、同時に発見された少年の遺体に対する言及も──────」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます