マーガリンタワー決戦棟

第18話 全てを切る剣士vs.凶暴王

凶暴王のロックは渓谷からマーガリンタワーの内部へ入る。


塔内はサイレンが鳴っていた。侵入者を撃退するべく警戒体制に入っているようだ。


「まぁ良い。俺の力で何もかも止めてやるわ」



「あれ、ロックさん?」


まさかの角からセレナが現れる!ロックが構えた。


「⁉︎…セレナか、お前も今止めてやる!」


「(なんか様子おかしいな。まぁこの人の事だし、なんかあったんでしょう…)

待ってくださいよ!わ、私も協力しますから見逃して…いや、一緒に行動させてくださいよ!」


「……わかった、ついてこい。裏切るなよ?」

「はいはい(適当)」


「そういやエレキッドは、どこへ行った?」

「逃げました」


「やはりな…」

「ちょっとは困惑した方が良いですよ」


「あ、ナルは?」

「エレキッドに連れ去られました…」


「それは予想外だ。来い、サユリ!」

「私の名前はセレナです」










「見つけた!!」


塔内を警備している警備員に2人が見つかってしまった。


「254階の休憩室に侵入者を2名、発見致しました。これより侵入者の捕獲を発動致します」


警備員が懐剣を抜く。


「は、剣⁉︎」

「俺に挑むとは、どうしてそこまで動きを止められたい?」


ロックが時間を停止させた。警備員の動きが止まる。

彼と共に止まった剣の光沢が輝いているものの、一切気にせずロックとセレナは塔内を走り回った。


ズバァァァァァァァァァァァァン


背後から銃声が響き渡る。ロックは一瞬で振り向くと、手から時計型麻酔銃を発射した。


グサッ


「ァァァァァァァァァ(汚い高音)」

↑警備員


麻酔銃が刺さった水筒のような形の警備員が倒れるところすらも見ずに、2人は塔内を走り回る。


↓水筒のような形の警備員

「クソおおお、警察へ通報しろ!それからソードン殿を呼べ!」


「わかりました!」

↑モブ警備員














ロックとセレナが広間に出た。


周りには警備員たちがいる。


「ロックさん、その意味不明な時間停止能力で早く倒しちゃってくださいよ!

私はここで見てますから」


「よろしい、俺が代わりに遊んでやr」


2人が会話している途中で、いきなり警備員が攻撃してきた。

水筒のような形の警備員だ。彼が怒鳴る。


「お前ら早く攻撃しろ!」


「「「すみません!」」」


警備員たちが一斉にロックに襲いかかった。

だが同時に彼らと周りの色が灰色に変わる。


時が止まったのだ。ロックが止めたのだ。


「…貴様らの攻撃は一切こちらへ届かない。やはり時間に干渉する事は最強を意味するらしい」


「ぬくく、まずい警察が来る前に全員○される。それでは秘密のレシピが!」



「私が来た」

「あ、あなたは!」



水筒のような形の警備員の背後に立つ剣士。

ロックには見覚えがあった。


「おや、ソードンか?」

↑ロック


↓ソードン

「ん、ロック?」


剣を構えるソードンがロックの顔を改めて見る。


「ろ、ロック⁉︎誰その女!」

↑ソードン


↓ロック

「まさかこんな所で再会する羽目になるとはな…。

しかし過去の恨みを晴らす時が来たようだ。

喰らいやがれ、ザ・ワールD!」


「ロックの隣にいる、てるてる坊主みたいな女は…誰、誰なの⁉︎教えてよロック!

私、あなたしか…いないの!」


「俺にも見限られたようだ、哀れだな…ソードン」


「こ、○す。絶対に許さないから!」


このソードンという剣士は、ロックの事が大好きなのだ。

そういう奴なのだ。暖かい目で見てやってくれ。


「お前の全てを俺が止める…ザ・ワールD!!!」


「…ごめん、抜聖斬歩ばっせいざんぽ


ソードンは鞘から刀身をチラリと見せた後、すぐに鞘へ閉まった。


ロックが困惑する。


「ハァ?攻撃してこないのか?」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る