第11話 バイト
「セレナさんは1週間後に必ず精神崩壊し、残念ながら消滅してしまう事でしょう。
元の状態に戻して欲しければ、1週間経つまでに僕の好きなものを持ってきてください。
僕の好きなものは…皆さんで よーく お考えください」
そうウォッシュが彼らに言った。
◇◇◇
急いで宿に戻ったロックとナルとセレナ。
「うわァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァんうわァァァァァァァァァァァァん」
↑セレナ
↓ロック
「お前…大丈夫か?」
「ぐすん…どっちのですか」
「お前の頭」
「体の方を心配してくださいよぉぉ!」
↓ナル
「モコローとハンマードが帰ってくるまでウォッシュを倒すのは無理かもね。
あいつ、紳士的な奴かと思ったらヤバい技使ってきたし」
「モコローとハンマードでも無理じゃね?」
「あのロックさん、モコローさんとハンマードは…そんなに強いのですか?」
「え、まぁ強いよ。少なくとも俺よりかは。
モコローの能力は才能の塊だし、ハンマードの技術は常人には真似できないからな」
「へぇ私よりも強いと…?」
「お前の強さ よく わからんのだが…」
「じゃあ明日、そのモコローと戦いましょう!ハンマードは勘弁してください」
「お、おう…」
◇◇◇
モコローとハンマードが仕事から帰ってきた。
ガチャッ
「「ただいま〜ハァハァ」」
「おかえり」
↑ロック
↓モコロー
「あ〜〜〜〜、本当すごく大変だった。マジで!キツい!
正直これなら大学で勉強してた方かマシ」
「どんな仕事内容だったんだ?」
「カニ漁」
「え?」
「カニ軍団に腕を引き裂かれたり、目を潰されそうになって怖かったよ〜。海には完全に突き落とされたけどね。
なんとかハンマードが助けてくれたけど、本当に命懸けなんだなって…」
「そ、そうか」
「あぁ、俺は毎日このデカいハンマーを持ち歩いたり、振り回したりできる程度の筋力があるから、なんとか太刀打ちできたが」
↑ハンマード
「ねぇロック、この国にいる
「いや…まだ」
「どんな奴だった?」
「洗濯機」
「なんか怒ってる?」
「いや別に」
「モコロー、ハンマード、セレナ…僕らは街の散歩でもしよう。
ロックは多分ヤバい」
「「「あ」」」
4人は部屋を出ていく。
ロックは1人、イスに座って項垂れた。
「ハァァァァァァァァァァァァァァァ…疲れた。
なんだか仲良くなれるのはナルくらいな気がする。
俺は…もう無理だ☆」
彼の視界に入った、一つの帽子。セレナの魔法使いの帽子だ。
「(ちょっと被ってみるか)
おぉ、思ったより似合ってんじゃん!
俺は魔法使いロック。時間を操る魔法の王だ。俺の前に立ち塞がる者は皆んな消してきた…」
「ただいま〜」
「うわァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァん!」
セレナが泣きながら部屋に入ってくる。
「うわァァァァァァァァァ負けたァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!
クソぉモコローさんめ、私の魔法すらも真似して…なんなら私の性格も真似しましたね!
しかも威力が高くなってんじゃないすか!私のアイデンティティを返せぇぇぇ!
……なんでロックさんは私の帽子を被っていr」
「返すよ!!!」
モコローが呆れた。
「だから戦わない方が良いって言ったじゃん。無意味な争いなんて何も生まないのに。
あっねぇロック、セレナの水疱瘡は治しておいたからね」
「は⁉︎お前そんな事できるの⁉︎」
「一応これでも医学の知識は持っているからね」
「(こいつ何ができて何ができないんだか わからん)」
「おいロック、
↑ハンマード
「あーそいつは今、街の中心にある山にいるぞ。
ただ水疱瘡を発症させる攻撃してくるから行くな」
「え、なんで?」
「その攻撃、スピードが速すぎて見て避ける事ができないんだよ。だから絶対に避けられない。
何か対策しなきゃなって、今考えてるんだ」
「わかった」
↓ナル
「僕も一緒に考えるから、早く
「ありがとう。お前だけがまともだよ(泣)」
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