第10話 水疱瘡
スーパーが破壊されるという爆破オチ。
最低すぎる。
なんとか店長はスーパーの再建を進めているが、メンタル的にヤバくなっているらしく、家に引きこもっている模様。
そしてスーパーを破壊した事により、多額の借金をモコローたちは背負う事になった。
「お前らスーパー破壊したとか頭おかしいのか…?」
ロックが冷や汗をかきながら財布の中を確認する。
「(やべ、隠し金を使うしかないかも…。
実家にも頼れないしー)」
彼は宿を出ていった。
10分後、帰ってきた。
「銀行もATMも無いし、どうなってんだよオイ。
大体スーパーに爆発の耐性つけとけよ!」
↓元に戻ったモコロー
「本当にロックごめん。
大学生で お金も名誉も力も無い僕の借金を肩代わりしてくれるなんて!」
「本当そうだ。ロックがいなきゃ俺たちは今頃、海に沈められていた!」
↑ハンマード
「俺が今から沈めてやっても良いんだぞ」
「「すみません」」
「お金を増やす魔法がありますけど、教えてあげましょうか?」
「え、マジ?」
セレナの発言に目を輝かせるロック。
「教える代わりに私も一緒についていって良いですか?仲間に入れて欲しいんですよ」
「なんでだよ」
「いやぁ、なんか奢ってくれそうですし」
「フザケンナ」
「そこを…なんとかぁ!」
「あー……えぇ…。
(こいつらと一緒に過ごす事にするとなると…)」
ロックの頭の中に浮かんだ、恐怖しかない人生。
「(スーパーだけでなく俺の人生まで破壊されそうだ!)
えっと、結構です。ありがとうございました。
セレナさん、ついてこないでください」
「え…」
「あとナル」
「ハイ」
ガチャッ
ナルが恐る恐るトイレから出てくる。
「な、何?」
「金貸してくれ」
「わかった(察し)」
◇◇◇
モコローとハンマードは一生懸命この街で働いた。
その間にロックとセレナとナルは、
「この山の近くにいるらしいですよ」
「どこにいるんだ?」
「いた!!」
↑ナル
大きな岩の上に洗濯機がいた。確か名前はウォッシュ。
ウォッシュはロックたちの接近に気づく。
「おや、来ましたか……あれ?モコローさんは?」
「えっとー…バイト中」
「マジすか…」
↓セレナ
「モコローなんていりません!私が代わりに戦ってあげましょう」
「あなたが?まず誰ですか?」
↑ウォッシュ
「地獄から来た魔法使いセレナですドウモ」
「どうも…」
「私の魔法は恐ろしいですよ〜。一応これでも魔法学校で天才とまで言われておりましたから」
「マジかよ…」
「すげぇ」
ロックとナルが驚いた。
「そうですよ〜天才ですよ〜。
よく窓ガラスを魔法で破壊したり、校庭に大きなクレーターを作ったり…」
「天災の間違いだろ」
「へぇ…す、すごいなぁ」
↑ウォッシュ
「敵にめっちゃ気使わせてるじゃんか…」
「まぁ
そして言っておきますけど私強いですよ実は」
「僕よりもですか?」
↑ウォッシュ
「はい(ドヤッ)」
「あはい、じゃあ戦いましょー。行きますよセレナさん」
ウォッシュからホースが伸び、水が勢いよく発射された!
「防御魔法(ボソッ)」
バァァァァァン
セレナたちの周りにバリアが張られ、飛んでくる水を防ぐ。
「おぉすげぇ!」
「やるねぇ!」
「まだまだです」
彼女が持つ魔法の杖から、雷が放たれた。
ズババババババババババババババババババババババババ
ボチャァァァァァァン
ウォッシュは体内から泡を飛ばして、雷をなんと泡で包み込み、無効化する。
「えぇ⁉︎マジすか…」
セレナは少し困惑したものの、今度は炎と光をチャージした。
「ふふっ、これは私がまぁまぁ得意とする魔法です。
まぁまぁレベルでも地殻変動を起こすほどの威力を放てるのですよフフッ」
その直後、周辺が大爆発した。
「
ズドカァァァァァァァァァァァァァァン
青い炎と共に大爆発を起こし、大きなクレーターを作る。
地面が真っ黒になって野鳥が逃げていった。
↓ウォッシュ
「いてぇぇ…やっぱり強いですねセレナさん。
さすがは魔法使いの天才と呼ばれる者。お見事!
ですが私も攻撃しない訳には」
「そろそろ諦めたらどうですか?どうせ負けるんですし…」
↑セレナ
「いや多分あなたが負けますね。では必殺!」
ウォッシュのホースが勢いよく伸び、セレナの体を叩く。
バシッッ
「痛っ!何するんd…」
「おいセレナ⁉︎その体…」
↑ロック
セレナは
「ェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェ⁉︎わ、私みたいなのが水疱瘡に⁉︎」
「今の攻撃は水疱瘡アタックと言い、僕だけが使える能力です。
一回その水疱瘡にかかっても免疫も耐性もつきませんから」
「ァ…ァァァ…」
「「セレナァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!」」
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