第12話

さて、家へと帰りリビングへとやってきた2人をみんなが迎えてくれたのだった。


皆「サクラちゃん進化おめでとう」


「ありがとうございます♪これでみんなとご飯食べたりできます♪」


「ということで、サクラは進化して大きくなったよ」


美「良かったですね、サクラちゃんは中級精霊に成長したんですね」


「はい♪これからもマスターと一緒に過ごせば、さらに成長できそうです♪」


「そうなんだ?それは楽しみだね」


美「ふむ…サクラちゃんはこれからも咲夜さんと行動するんですよね?」


「もちろんです♪」


美「それなら…咲夜さんの子供として登録しておきますか?」


「えっ?精霊じゃダメなの?」


美「いえ…普通に見える精霊自体珍しいですし、子供となるとさらに珍しいですから狙われやすいかと…」


「あぁそんなのが居るのか…でもサクラ自体弱くないですよ?」


「はい♪返り討ちにします♪」


美「そうなのですが…見た目で侮る者は居ますし、精霊など珍しい物を欲しがる欲深い者は居ますから…」


「なるほど…人間の子供ってことにすれば多少は安全になるってことかぁ…。まぁそれならそうしようか?サクラはどうかな?」


「マスターがパパですか?それは良いですね♪じゃあこれからもよろしくお願いしますねパパ♪」


「ふむ…前世は独身だったから分からなかったけど…娘って良いね!

こちらこそよろしくな、サクラ」


「はい♪」


「あれ?でも学校とか行かせないといけなくなるんじゃないの?」


美「問題ないですよ。今は魔物の問題もあるので、学校に通う必要はありませんし。通信教育で飛び級で学校の卒業認定が取れますから」


「へぇ〜じゃあ学校とかどうなっているの?」


美「基本的には通信教育ですが、通うとしたら探索者学校や装備品や、道具を生産する者向けの設備が必要な学校ですかね」


「ほぁ〜そういうふうになってるんだね」


美「探索者は高校卒業認定を受けているかつ、16歳以上であることが必要ですね」


「ん?それだとサクラを連れていけないんじゃ?」


美「探索者持ちの大人がいれば自己責任になりますが、ダンジョンへ連れていけます」


「じゃあ問題ないのかな?」


美「パーティーとして連れていけば、子供の能力が上がったりするので、子供連れも多少は居ますよ?」


「そっかそれなら問題なさそうなのかな?サクラを置いて行くのもあれだし…」


「はい♪パパと一緒に行きたいです♪」


「そうだね、一緒に行こうか」


「ありがとう、パパ♪」


「じゃあこれからどうするかだけど…」


咲夜はこれからどう行動するのかを説明した。

・サクラのおかげで聖域全体に豊穣の祝福があるので、家庭菜園と畜産関係をしてみたいので、スケさんには人手の部分で協力、皆にもできることは協力してほしいこと。

・人気のないダンジョンを攻略時に協力してほしいこと。

と直近の目的を説明し、あとはお金をどう稼ぐかの相談を始めるのだが…。


美「あぁ、説明していませんでしたね。お金の心配はないですよ?」


「えっ?どういうこと?」


美「咲夜さんが冥府ダンジョンで集めた素材の一部をいただき、部下にこの世界で会社を作らせましたから」


美桜の話によると、咲夜が冥府ダンジョンで入手し持て余していた素材の一部を拝借し、ダンジョンが発生した直後の地球に部下を送り、装備や道具などのダンジョン攻略に必要な物を作成する、会社を作らせたとのこと。

現在ではダンジョン関連の大企業に成長しており、咲夜の資産が膨大になっている為、お金の心配は必要ないことを説明された。


「えぇ…マジですか!?」


美「本気と書いてマジです」


「うわぁ…ビックリだよ…何もしなくても余生過ごせそうだね…」


美「いえ、ダンジョン攻略などに協力していただきたいのですが…」


「あぁまぁそうですね。それは勿論させていただきます」


美「それは良かったです。もし良かったら会社経営にも口出しできますが?」


「いやそれは…素人なので遠慮いたします」


美「かしこまりました。まぁ咲夜さんには素材の提供などしていただければ買い取りますので」


「あぁそうですね…冥府ダンジョンさんの素材も余ってるし売りますよ?」


美「それが…中層までの素材なら買い取れますが…下層以降の素材は強力すぎて、まだ買取はできないですね」


「あっそうなんですね…まぁ必要なものは持っていってください」


美「分かりました、咲夜さんが不要な物は素材収納庫に入れていただければ、私が選別して売れる物は売却しておきます」


「お願いしておきます。ん〜んじゃ取り急ぎすることはなさそうですかね?」


美「そうですね…取り急ぎ崩壊しそうなダンジョンはないですし、のんびりされていても大丈夫かと」


「それならのんびりとこの世界に慣れるとしますか。

あっでも家庭菜園とか牧場とかの準備はしたいですね」


美「場所を決めていただければ準備しますよ」


「ありがとうございます、それじゃみんなで話し合おうっか」


咲夜は従魔達含めみんなで何を植えるのか、何を育てるのかを話し合うのだった。


カ「旦那さまトマトは育ててくださいね」


「あぁカーミラの好物だもんね、了解だよ。

まぁ色々な野菜もだけど果物も欲しいよね」


「甘いやつですね♪楽しみです♪」


「サクラは甘いやつ好きだもんね〜色々育ててみようか。

牧場は取り敢えず牛豚鳥かなぁ〜。スケさんには手間をかけるけどスケルトンの召喚をお願いするね」


ス「問題ないですよ、この聖域は魔力も豊富ですし、日光に強いスケルトンを召喚できそうです」


「そっか頼りにしているよ」


「のぅ主よ、ちと相談があるのじゃが…」


「ん?どうしたのアビス?」


「ダンジョンコアについて調べておったのじゃが、面白そうなことが分かってのぅ…」


楽しそうに家庭菜園や牧場で何を育てるのかをみんなで話し合っていたが、冥王龍アビスからダンジョンコアに関する相談を受けるのだった。


ーーーーーーあとがきーーーーーー


お読みいただきありがとうございます。


お読みいただき「面白い」「続きが気になる」など思いましたら応援や評価をいただけると気力が湧きます!


これからもお読みいただけるように頑張ります。

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