第11話
瓦礫とかした街中を進んで行くと壊れた鳥居があった為元は神社だったことが分かる
かつては神聖な場所だったんだろうな
「その先に獣の反応がありますが複数反応ではなく一体の獣から発せられる反応でした」
めっちゃやばい獣ってことか…こっちにきてから獣が強いんだけどもしかして本部って弱い獣しかいないのか?
階段を上がっていくとそこには大きな狐が寝転んでいた…尻尾は複数ありまるで神話の中から出てきた九尾の様だった
九尾はこちらに気付いて起き上がりこちらを見ているがもしやかなり頭が良いのでないか?
しばらく見つめていると九尾は立ち上がり何処かに行ってしまった…
「なんですか今の…獣なんで襲ってくる筈なんですけど、あの狐は他の獣と違うんでしょうか?」
俺にきかれても知らないんだけど…まぁ、これだけは言えるよ。あの狐は他の獣と違って相当知能が高いぞ、もしかしたら人間と同等かそれ以上か
「だったとても危険な存在とも呼べますね…こちらで支部長にも報告してみます」
あの狐は多分手を出したり周りで下手なことをしなければ襲ってこないぞ…あの目は理性的だったが目が覚めても眠たそうにしていたから
「わかりました。それも含めて報告しますが襲ってきた場合はどうなると思いますか?」
少なくとも現状の戦略じゃ勝てないだろうね、本部も含めても足りるかどうかの相手だよアレは
「本部の人を含めてですか?けど貴方他の人あんまり知らないですよね?」
過去の資料があってそれを見たから分かるんだよ…あれはそういう類のものだよ。
「なるほど…こちらにはそう言った詳細情報がないので教えてくれると助かるんですけど」
そうだな…あの本にも詳細なのは書かれていなかったけど見た目に関しては教えられるがそれで良いか?
「それで構いません」
分かった…まずは蛇だ。蛇と言っても神話とかに出てくる頭が複数ある蛇さ。2体目は鳥だ。羽がしっかりとしており光沢に輝いて足が3本あるらしいんだけど見た訳ではないからどうかは知らないよ
「八岐大蛇…八咫烏ってことですか?」
多分ね、かつての神話の生物を現実に引っ張ってきているならそうだと思うよ…その法則に当てるならさっきのは九尾だね
「なるほど…他の獣はどうなんですか?」
3体目はカエルさ…見た目こそ普通のカエルだがかなり頭が良いらしいので戦いはしたらしいがなんだかんだで適当にあしらわれたらしい。戦闘記録が唯一あるけど多分本気を出してないと思うよ
4体目は鹿らしいけど見つけたと同時に逃げられたことからかなり臆病っぽいんだけど多分人間を相手したくなかったんだと思う…
ここまで上げて気づいたかもしれないけど基本的に彼らの場合殺し合いは極力避けてるっぽいんだよね何故かは知らないけど
だから彼らと戦うのはやめた方がいいと俺は思うけど本部がどう思っているかは知らないよ
「了解です、ありがとうございます。多分本部は情報を渡さずに勝手に戦って殺せたらまぁ、良いかぐらいでいると思ってるんですよ」
まぁ、彼らの場合本気で殺しにかかってくる場合はこちら側が何かやった時ぐらいじゃないかな?
「そうですね…もし九尾が旧京都に居続けるのなら構わない方がいいですね」
そうだな…もしかしたらまだ、知能が高いやつがいるかもしれないけど中には好戦的なやつも居るだろうしな
「反応が完全に消えたので帰還して下さい」
了解した…特に何もなくて良かったよ
帰る途中に他の任務に当たっている人達を見かけたがこちらの任務は終わってるし特に関わらなくていいか
旧京都市支部について武器を預けて今日もなんとか1日が終わった
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