第7話

朝起きてから今日は何しようかなーって思っていたら任務が来たんだけど今日はどんな任務なのだろうか


「今回の任務は街周辺に居る獣の討伐です。最近になって現れ始めたのでもしかしたら誘導されて来たのかもしれません。なのでお気をつけて下さい」


なるほどね…街の中にも入って来させないために早めに討伐するって事ともしかしたらの可能性があるからそれの調査も少しした方がいいのかな?


「優先は討伐で、周辺で取れる情報次第ではおって連絡をします。仮にですけどテロ集団と出会ってしまった際は戦闘は避けられないと思った方がいいです」


了解した…それでは任務に出るからオペよろしく南乃花さん


「はい、しっかりと観測はしておきます」



討伐は複数の場合時間を掛けるのはこちらの消耗が激しくなるので決める際は一撃で一体もしくは二体を同時に殺した方が早いのだろう…最悪の事を考えるのならとっとと討伐して調査をするに限るからな


街周辺に存在している旧市街地があるのだがそこには未だに人間が住んでいるらしいがそこに獣が現れたとなるととても危険なのだ…


割と新街の門に近く獣が潜伏しここに大量にくる可能性もあるから1番ここにいて欲しいかなかったんだが…奴等がここまで誘導したとなるとここに仮に住んでいる人間がいるのならソイツすらも警戒しなければならないため非常にめんどくさいのだ


早く安全な街中に入れば良いものを…基本人類側の人間は物資問題は最初の頃は厳しかったからある程度見捨てていたらしいが今では農地や牧場などの食料を効率化しており生産を止めなければ余分にあり続ける為街中に入る事を勧めているのだが…


警戒しながら進んでいく…街中な為入り組んでいる場所もある為屋根に登り飛び移ったりと移動を開始し始めるとある程度開けている場所に出る為一応屋根の上から確認しながら順々に回って行くが人の痕跡どころか獣の痕跡すらないのだ…流石にこれはおかしいと思いオペに連絡を入れる。


「反応自体は旧市街地にあるのでいるのは確定何ですけど…もう少し回って下さい。裏路地にいる可能性があるのともしかしたら移動している可能性もありますので痕跡を発見次第連絡を下さい」


まぁ、獣達も移動をするからな当然なんだが果たしてどこに居るのやら…


居ない獣達を探して20分弱掛かっていたがやっと痕跡らしきものを見つけた…一部壊れておりこれは獣がつける痕跡と似ているが別々につけられている為複数体は確定だと思うが妙なんだよな。それは傷を別々につけていることと傷の位置が重なっているので敢えてこうしてる可能性が高い為知能が高い獣か…本当に偶々重なっただけかなのだが警戒しておくに限らない


「痕跡から見て尻尾持ちが二体です。一体は尻尾に棘が生えている可能性がある獣ですがもう一体は不明なので目視したら教えて下さい。弱点など教えます」


尻尾に棘か、間違いなく戦った事がないやつだな…それも両方ともこれ、兎よりも2段階強いってマジ?終わったじゃん俺


どうにかして一体ずつ倒すしかないけど二体とも同じ場所にいたらどうしょうもないぞ…やるなら攻撃を交わしつつ互いを傷つけさせながらやるしかないけどやれるか?いややるしかないよなぁ…帰りてぇ


屋根上に再び移動し、そのまま獣が進んでいったと思われる方向へと走り続けると獣がいたけどアレはなんだ?


見た目が完全に獣じゃないぞ…どちらかというと混ぜ物みたいな見た目だ、頭は2個体は一回尻尾は2個か?あんなの見たこともないんだけどこれってもしかして初めて会った奴か?最悪なんだけど…最低でも情報を集めないと帰還できなさそうだな


回避優先、攻めはなしで行くしかないか


「初めて見ました…あれは捕食をした結果ですがあんな風になるのは初めての確認です。情報は必要ですが命を大事にして下さい。」


そう言ってオペは静かになったけど…奴はこっちに気付いてなさそうだから石を投げてみるか…別に当てずに他の屋根に当てて音を鳴らせば飛び道具的なのがあれば使うはず…


獣の攻撃をギリギリ確認できる屋根に向かって石を投げると獣はそこに対して突っ込んで行った…


飛び道具はなし、それで基本攻撃はタックルをしてくると…後見た感じだど爪、牙、尻尾か…知能はそこまで高くなさそうだけど2個頭があるからもしかしたら知能が高いけどああやって建物ごと敵を殺した方が早かった可能性があるのか…


やりたくないんだけどやるしかないか…今アイツは瓦礫に向かって鼻を使って殺せたかを確認している…ここを狙って皮膚がどれだけ硬いかを見るがまずは1個首を落として戦闘を楽にするしかないだろう


流石に2個ある状態だと勝てるか厳しいし出血も狙えない為今やるしかないのだ


音を消して屋根から飛び跳ねて獣の首に向かって剣を振り下ろすとたまたまなのかは知らないが簡単に切断できた…もしかするとコイツ成り立てか?そうだとすると勝ち目はあるぞ


着地すると同時にもう一度駆け出し足に攻撃を繰り出すと足の皮膚は簡単に切れたが流石に骨までは断たなかった…獣は体を捻り尻尾で攻撃しつつこちらに向けて噛みつきをしてこうとするので飛び跳ねて奴の背中に乗り剣を思いっきり突き刺すともの凄い暴れ始める…


ロデオをしている気分だがこれが話されたら剣は多分突き刺さったままだから不味いため片手の手袋を起動させて奴にしがみつくように爪を突き立てる…


壁に向かってタックルをしようとするので剣を引き抜きすぐさま着地し切れなかった足に向けてもう一度攻撃をすると次は骨を切断ししっかりと切り離す事が出来た…そのタイミングでバランスを崩した獣の首に向けて攻撃をしトドメを刺した。


まだコイツが生きている可能性があると困るので離れて屋根に飛び乗る…最低でも足を切っている為すぐには攻撃が出来ないと思ったからだ


3分経ったが奴は沈黙したままなので殺し切れたと思う…お初の獣討伐は今思うとアレなのやばすぎるだろ、まだこちとら入りたてなんだけどあんなの相手にさせるなよ


「周りに反応はありません…支給された注射器を使用して獣の血を採取し終わったら帰還して下さい。獣の素材はこちらで回収しますので」


そういえば来る前に渡された物の中に注射器っていうかまぁ、チョコバーみたいなのがあったけど多分これであってるよな?


近づき獣の血液を採取する…色は黄色く先ほどまで戦闘で上げていた血飛沫と色が違う点からコイツら死んだら血の色が変化するのか?それにしても早すぎる変化だと思うけどこの場合成り立てだったけどそれが不完全だったからって事なのかな?


帰りも屋根上を走り門に着く…今日は死ぬと思ったけど何とかなったか、はぁしんどいなぁ


作戦本部に入ると獣の血を求められたので提出し、話を聞く


「今回もよくやったな、獣の進化については私たちもまだ分かっていないことが多い為ああいった進化情報も入手できた上で素材確保もよくやった。奴の命名は神話からとってオルトロスとなった…それで今回の調査結果から見た場合人為的ではなく獣の進化に伴い安全を確保するための移動だったと我々は結論付けたが追って任務が出る可能性があるが今は休んでおけ」


オルトロスか…実際アレが成り立てじゃなかったら多分死んでいただろうな偶々成り立てだったことで生きた事から運は良かったのだろう、武器仁ノ前さんにメンテしてもらうか


「お疲れ様、なんか新しい獣とやり合ったんだって?しかも成り立てとは珍しいね。大体は安全な場所でなるのにねー獣も運がなかったもんだ。それで武器のメンテって事で良いんだよね?」


まぁ、そうですね…また任務が来たらこっちに来るんでよろしくお願いします


「任された、あー少しだけ改良する可能性もあるから先に言っておくね」


了解です、変な物とか付けて扱いづらくしなければ何でも良いです


「戦闘データをみて効率化するだけだから安心してよ」


そう言って仁ノ前さんは部屋に戻っていったので俺も部屋に戻ってベットに転がり込んで寝る…流石に今日は疲れたのだ

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