第5話

周辺調査の任務に行く事になった…初めての任務ということもあり、少し楽しみではあるがまだ本物の獣と会ったことがない為アイツらの執念を知らないしもしかしすると単体ではない可能性すらあるのだから怖い所もある。


武器が出来ているのかを一応確認しにいくか…いけねぇわカード貰ってないから受付嬢さんに聞いてみるか…


「え、武器ですか?いらなくはないと思いますけど一応どれくらいか聞いてみますね」


あー手袋があるからってことだと思うのと今回の任務的に武器は要らないって言われてるのかな?流石に外に出るわけだから一応心配してるって認識されているっぽいな


「今の所昨日の今日なので8割ぐらいらしいですが使用自体は出来るらしいですけどもし無茶な戦い方をされると場合によってはもっと時間かかるらしいです」


あーじゃあ使わない方がいいのか…慎重に隠れながらいくか…匂い消しみたいなのってあったりするのだろうか?


「匂い消しですか?ちょっと無いですね…流石に」


え?相手獣なんだから匂いでバレる可能性すらあるくない?開発してないってこと?


「えーと昔作ってたらしいですけど意味は無かったらしいです。多分獣因子を取り込んでいるのでそれで場所がバレてるって事らしいですけど実際のところは分からないですね」


へぇーそうなのね…昔の人も考えはしたのか


それじゃあ任務に行きますか…危険がないといいなぁ。ロビーから出ていき外に出る為街中を通って行く…何とも平和な場所ではあるがここもいつか獣によって襲撃される可能性もあるのだからそうならないように俺達が頑張んないといけないから初めての任務は比較的安全らしいけど最悪の場合を考えて行動しよう…



任務場所に向けて走り出す…人間だった頃に比べて体力も多くなっていると感じている…足も速いし目的地はさほど遠くはない為すぐには着くが人気がない場所なので着く前に高台から周辺の確認すると獣は目視は出来ないが隠れれる場所が多い為隠れていてもおかしくないと思った…


目的の場所は地下であり入るための場所は施設内を通るしかないのだが通るためにも隠れ場が多い為慎重に入って行く…


ゆっくりと入って行くと人間が通ったような跡があるので避難民がいるのかも知れないが分からない…人間だとしても良い人間というわけでもない為一応気をつけながら行くしかないな…


遮蔽物に体を隠しながら進んでいきながら適度に後ろを確認する。後ろから奇襲される場合すらあるからな


目的の場所に着いたので探索機を見てみると人為的に破壊されている事が分かったのとこれは獣じゃなくて人がやったってことが分かった。周りに目を向けると誰も居なさそうだがまぁ、居るのだろうね…間違いなく


壊れた探索機を回収して腰のポーチに入れ、新しい探索機を取り出し設置をする…


人が破壊できない位置に設置しておくが投擲による破壊はあるかも知れないがまた任務に出る可能性もある為すぐに帰還せずここら辺を探索してみる事にした



施設内部を調査してみると人がいた痕跡はあるものの肝心の人がいない為一時的にいた可能性があるということと数日感はいないことが分かったので人に襲われるってことはなさそうだな


帰還する為外に出ようとするが外の確認すらしていない為少しだけ顔を出して確認する…居なさそうだが隠れている可能性があるので遮蔽物に隠れながら高台に登って行く


とりあえず1番高い場所に来たので周りを確認して大丈夫そうなのでその場から離れる…


とにかく安全に帰って来れたことに安心をしたがもっと危険な任務に出ている人たちもいるのだから俺も頑張っていかなくてはならいと思った


ロビーに入り設置をしたことと人による破壊、数日間滞在を確認したことを報告をすると受付嬢はメモをとり、お疲れ様でしたと言ってきた


全然疲れていないんだけどまぁ、良いか…さてと少し休んでから訓練室にいくか…戦闘訓練を積んで本番の時に怪我なく戦うために頑張らなくてはならないからな


素手での対狼も慣れてきたので犬に挑戦してみることにしたが流石に今日はやらずにゆっくり休んで英気を養ってからやるとしようかな



自室に戻り休んでいると扉を叩かれたので外に出ると受付嬢さんがいた


「作戦本部長がお呼びですので着いてきてください」


え、俺なんかやったの?もしかして探索機の設置の仕方が悪かったとか?それともなんだ?何かあったのかな?


「それでは私はここで」


扉の前でそう言われたので流石に怖くなってきたが勇気を持って入ると本部長が待っていた



「今回の任務に関してなんだが、よくやったと言えよう人為的な破壊をされていたことに関しては合点がいったのと人の痕跡があったと言ったな?それについて話しがあって呼ばせてもらった」


正体には分かっているってことかな?なんでアルテミスの機械を破壊したんだろうか?それともせざるおえなかったのだろうか?


「奴等は獣を信仰している奴らでなアルテミスと敵対しており各国も手を焼いている存在なんだが奴らがこの辺に来ているってことはもしかすると今後会う可能性があるから容赦なく殺せよ、奴らが命乞いとかしてもこっちを殺すための隙を探しているからな」


めっちゃやばい集団じゃん、各国にいるってことは世界的テロ集団ってことね…こっちに来ているのすら日本支部ってところかな?知らないけどあったら容赦なく殺すか…


「まぁ、お前はこれから1人行動してもらうのでオペレーターを1人つけるから紹介しておこう…南乃花こっち来い」


返事をする声でわかるのだが女性だな…しかし、オペレーターになれるくらいならさぞ優秀な人間なんだろうな…自分と比べて


「南乃花です、今後よろしくお願いします。」


「さて、顔合わせはお終いだ。そしてこれを受かっておけ」


そういって手渡されたのは通信機だった…


「任務があった場合ここから連絡されたり、反応を調べるための装置でもあるから敵がいたら指示が出るから安心しておけ」


なるほどなぁ…じゃあんな風に安全に行く必要はなさそうに見えるけど多分立ち回りは変わらないだろうな


そうしてオペレーターの人と会って今日は終わった…



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