エピローグ: 未来への約束
高校卒業から数年後、美咲と亜紀はそれぞれの道を歩んでいた。美咲は大学を卒業し、地元の小学校で教師として働き始めていた。亜紀はバスケットボールの道を進み、大学での活躍を経て、女子バスケットボールのプロチームに入団していた。
ある春の日、美咲と亜紀は久しぶりに故郷の街で再会した。二人は昔よく遊んだ公園で、桜の木の下に腰を下ろした。
「美咲、先生になったんだって?すごいね!」
亜紀の言葉に、美咲は嬉しそうに頷いた。
「うん、子どもたちと過ごす毎日は本当に楽しいよ。亜紀はバスケ、頑張ってるみたいだね。」
亜紀は笑顔で答えた。
「うん、夢だったプロになれて、毎日が充実してるよ。」
二人はお互いの近況を話し合いながら、昔の思い出にふけった。そして、話題は高校時代の友人、秀太に及んだ。
「秀太くん、元気かな?」
美咲の言葉に、亜紀は少し寂しげに頷いた。
「たまにSNSで近況を見るけど、遠い街で頑張ってるみたいだよ。」
そんな時、美咲の携帯電話が鳴った。画面に表示された名前を見て、美咲は驚いた。
「えっ、秀太くんからだよ!」
美咲は急いで電話に出た。
「もしもし、秀太くん?」
電話の向こうから聞こえてきたのは、懐かしい声だった。
「美咲、久しぶり!亜紀も一緒にいるんだって?」
秀太の声に、美咲と亜紀は顔を見合わせて笑った。
「うん、今ちょうど桜を見てるところだよ。秀太くんも一緒にいたらいいのにね。」
秀太は嬉しそうに答えた。
「実はね、僕、来月故郷に戻るんだ。みんなで再会しようよ!」
美咲と亜紀は驚きと喜びで声を上げた。
「本当に?それはうれしいね!」
電話を終えた後、美咲と亜紀は桜の花を眺めながら、未来への約束を新たにした。高校時代の友情は変わらず、新しい季節に向かって、彼女たちの物語はまだ続いていく。
花咲く季節の約束 シュン @sunnsusu
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