幕間Ⅲ 葛藤する心

後悔してももう遅いというのは分かっていた。

後悔したところで、あの日に戻れるわけがないということも。


でも、悔しかった。


あの雨の中の顔が、頭から離れない。


守られたかったんじゃない。

守りたかったんだ。


だから、もう二度と間違えないように。

これが、正しい方法だって、思ったから。


一つだけ、言うとしたら。


―—守れなくて、ごめん。




でも、またこの選択は間違っていたんだね。



――なんでまた、守ることができなかったのだろうか。



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