第100話 結婚

 こんにちわ、あにです。

 久しぶりに100話超える話を書いています。

 読んでくださる方には感謝しかありません。またこうだったらいいな、などのコメントなども嬉しく思ってます。

 力を与えてくださる方達にありがとうございます。

                あに

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「…指を」

「はい!」

 指輪をはめると拍手喝采!みんなの前でつけるとは思っても見なかった。

「リシェル、指を」

「はい、旦那様」

 また拍手喝采!そして2人に指輪をはめてもらいようやく儀式が終わるとみんなで宴だ。

 コックのダイアンが張り切って用意したケーキを取り分けるのをじっと待つネアノアや子供達、キン爺もアシュレイもまた飲み過ぎない程度に飲んで騒いでいる。

 日本の4人からも祝ってもらい、ようやく一区切りついたのかなぁなんて思って、周りを見るとキスを待っているそうで、恥ずかしいがキスを2人にすると大盛り上がりだった。


 やはり結婚すると言うのは違うなぁと前の人生では経験してないことをしているのだからなんと言うか感慨深い。



 話は変わり、ついに国境に門ができた。周りの草も刈って綺麗にした。兵士もつけこれで盗賊なんかは入れないのだ。

 あとはガンツたちに聞くとある程度の家は建てたから壁を作っていくそうだ。そうすれば王都の出来上がりだ。

 

 ガンツは他の人間も雇って壁を作るのと同時にもう一個街を作りたいと言ってきた。

 どうせなら港町を作ってはどうかと言うと乗り気になってキン爺、アシュレイなどと打ち合わせを重ねている。


 俺はたまに魔王国に行き建材と布を調達し、言われた場所に置いていく。

 使いっ走りと言われればそうだが、収納がないとなかなか大変だからな。

 まぁ街に行くのも楽しいし俺としてはいい気分転換になっている。


 そしてノーマが帰ってきたらしいので見に行くとノーマは怪我をしていたので回復させる。

 海洋国家から回り道をして人国側から帰ってきたそうだ。

「なぜそんな危ないことを?」

「少しでも助けてあげたいんです!ここにこんな平和な場所があると教えてやりたいんです!」

「そうか!護衛はどうした?」

「私達を逃すために…セイクリッドに恥じない戦いでした。ですが私の判断ミスです。申し訳ありません」

「…そうか、盗賊か?」

「いえ、人国の貴族でした。名前はハーゲン…」

「ハーゲンベッツか!あの馬鹿者」

「知っているのか?キン爺?」

「男爵の糞ですね。手柄を上げたいが為になんでもする男です。今回は多分セイクリッドに喧嘩を売るつもりなのでしょう!」


「…よし買った!その喧嘩は買うことにする」

「ワシ達も行きますぞ!」

「おし!今こそ「待て!」えっ?」

「最初だからそのハーゲンベッツとやらだけに制裁を加える!フェンリル!願いがある!」

「フッ!その領地に連れて行けばいいのか?」

 フェンリルが現れ場は騒然とする。

「あぁ、アシュレイ!場所はわかるな?」

「おう!わかるぞ!」

「では2人で行こう!」

「待ってください!俺も行きたいです!」

「俺も!」

「黙れ!これは王が決めたこと、敵は震え上がるでしょうな」

「そう言うことだ、最初が肝心だ!俺たちセイクリッドに逆らえばどうなるか!」

「ハハッわからせてやろう!」


「では行くとするか!」

「待ってください!私も連れて行ってください!」

「ノーマ…よし!乗れ」

「はい!!」

「行くぞ!王よ!しっかり掴まれ」

「あぁ!行こう!」


 ハーゲンベッツ男爵領は小さな街だ。だが、武闘派で知られた盗賊を仲間に入れてからは勢力を拡大している。

「だーはっはっはっ!ワシが回復魔法が使えてよかったな!お前は何度となく切り刻まれるんだ」

「わ、私はセイクリッドの兵士だ!私はお前なんかに屈さない!」

「けっ!なぜにそんなホラを吹くのだ?セイクリッドなんてないであろう?どこにあるのだ?」

「そんな事言うわけにはいかん!お前の様な下衆にはブフッ!」

「お前は俺に対する言葉使いから教えてやろう!」


“トトン”


「ん?んん?な、」

「…ありがとうな、フェンリル!」

「先に帰っておくぞ!」

「あぁ!」

 俺たち3人はフェンリルが消えると歩き出す。

「ノ、ノーマ様!王にアシュレイ様まで…」

「王よ、私は怒っていますが嬉しさで涙が止まりません」

「あぁ、生きていたのだな!良かった!」

「よくやったぞ!グリーよ!よく生きていた!」


「は、はい!」

「だ、だ、誰だ!さっきのはなんじゃ!」

「…お前に教えてやる!俺はセイクリッドの王だ!」

「は?王だと?馬鹿言うな!こんな一般兵如きに王が出て来るとでも?それにお前らは何か勘違いをしている、私はハーゲン男爵だぞ?おい!出てこい!」

 すると門の脇から出て来る男ども、

「やっと解禁か?」

「っとに欠損奴隷ばっかの馬車なんか狙わせやがって」

「さっさと殺した方があいつらのためだろう?」

(二十人はいるか、まぁ、たかが知れてるがな)

「ノーマは馬車をどかせ!アシュレイは援護してやってくれ、俺が1人で相手をする」

「「分かりました」」

 と言って馬車に向かうアシュレイとノーマ。

「お前らばブッ!」

(まずはこいつからだな!)

“キン”

「よし、離れろ」

「は、はい!」

 ノーマの方も退かしたみたいだな。

「ほっほう!やるじゃねーか!おまぶっ!!」

「…喋ってないでこい!」

「おらっ!」

「テメェ!」

(エアカッター!)

“ザンッ”

 足が切れた盗賊まがいの兵士達の出来上がりだ。

(ヒール)

 足がないままで治してやった。そして縄を投げると、

「アシュレイ、ノーマ」

「わかった!」

「はい!」

 二十人弱を縄で縛って行く。

 

「さて、お前には聞きたいことがあるんだ」

「ひぃ、ヒール」

 ほう、回復魔法が使えるのか!

 こいつはいいな!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る