第40話 私刑
マリンとウリンが入ったので馬車をどうするかを決めるないといけないが、2台に分かれることにした。で、マリン達の馬車はもうガタが来てたので買い替えて、いまうちが乗っている様な馬車にする。1から作ってもらうのでちょっと時間がかかるがしょうがない。
「まぁ、ちょっとだけ手狭だったから増えて広くなる分はいいわね」
「ルビーにはあっちに乗って欲しい」
「な、なんでよ!」
「…しっかりしたのが1人は乗ってないとな」
「ま、まぁ、あと奴隷じゃないのはボン婆達か、しょうがないわね!」
「ありがとう」
「ふ、ふん!」
「あとはダウンもあっちだな」
「そりゃないっすよ!」
「護衛で男がいないのはな」
「くぅ!わかりました」
「ねえねえなんでみんな私達の方に来るのが嫌なの?」
「そんなの決まってるでしょ?一番安全なのよ!」
「あ、なるほど」
(まぁ、どちらでも変わらないと思うがな)
「あとはミイとスィもアッチだ」
「げっ!」
「いやぁ!」
「…ふぅ、2人は護衛ができるからな。こっちはアンバー、レアルにシンもたまに護衛に入ってもらうし、ボン婆はネアとノアを頼むよ、リシェルは御者だしセイランはどっちがいい?」
「もちろんケントの方で!」
「…んじゃこっちで」
「まぁそんなもんじゃろうな」
あと馬二頭も確保しなきゃだし、買い物でも行くか。
「…それじゃあ自由で」
「買い物行くわよ?」
「「「はーい!」」」
「ケント様!馬見に行きましょう!」
「あぁ、そうだな」
「チェントー」
「ケントー」
「私達も行きますよ」
「はい」
「おう、んじゃいくか」
2人を抱き抱え、アンバーとレアル、ダウンで馬を見に行く。
良さげな馬がいたので買い、アンバーとレアルに宿に連れて行く様にお願いする。
そしてまたマリンとウリンの曲芸を見て盛り上がって、アンバーとレアルと合流して、喫茶店に行きアンバーはサンドイッチとコーヒー、レアルはミルクティーとケーキを注文する。俺たちはまた同じだ。
「よぉ、兄さん、その子供を売る気はないか?言い値で買い取るぜ?」
「…ふぅ、こいつらは売りもんじゃねぇ!」
「は?そんなわけあるか?珍しいメスの二股じゃねえか!しかも2匹、言い値で買い取るって言ってんだろうが!」
“バン”
ビクッとする2人の頭を大丈夫と撫でる。
「ケント様!ここは、「表に出ろ!」あちゃーキレたな」
「あんだテメェ?表に出たところでクフッ」
“バンッ”と扉にぶつかる男。
「イッテェ!どわっ!」
扉を開けて外に放り出す。
「な、何すんだテメェ!」
「お前いったいいくら払えるんだ?」
「金貨一万もあればいいだろ?」
「そうか、金貨一万じゃ足りねえな!」
「は?じゃあいくらグブッ!!」
「お前の命くらいしか払えねえだろそれじゃあ」
「ウゲッ!わかっハブッ!や、ゴブッ!ヤメデウッ!」
「…はぁ、お前誰に言われて来た?」
「そ、それは!ゴブッ!はぁ、はぁ、い、言います!いいますから!」
「誰だ?」
「こ、ここの領主です」
「おしっ!行くぞ!」
「ケント様!」
「アンバー、頼んだぞ?」
「は、はい!」
領主の館、
“ドカッ”
「おお、あの双子は?」
「お前がここの領主か?」
「だ、だれじゃ!お前なんか呼んでおらんぞ!」
「俺の大事な仲間をどうこうできると思ってんのか?」
「こ、こいつはあの双子のグベッ!」
「誰がしゃべれと言った?」
「お、お前があの双子の主人か!お前が買った倍の金を出そうじゃないか!な!それでいいじゃろ!」
「じゃあそうだな!お前の命はいくらだ?一万か?二万か?」
「ば、ば、バカ言うな!ワシの命に金なんてつくか!」
「それと一緒だ馬鹿野郎!あの双子は俺の仲間だ!テメェみてぇな薄汚え野郎が領主だと?反吐が出る」
「ふ、不敬だぞ!お、おまえなんて牢屋に入れてくれる!」
「ほぉ!ランクSの俺を牢に入れて置けるものなら入れてみろ!」
「は、はぁ?お、お前が、あの、人斬り」
「あ?」
「わ、悪かった!も、もう、しない!そんなこと!な、な!くるな!くるなって!」
「ふざけたこと抜かす奴だな!」
「あ、あ、アァァァァァァァァ!!!!」
「ケント様!いったいどこまで?」
「…ふぅ、殺さないってのは意外と疲れるな」
「よ、よかったです!」
「…2人は?」
「ケント様のベッドで寝てますよ」
「そうか、んじゃ俺も横になろうかな」
「はい!」
宿に帰った俺は少し2人と寝てから夕食を食べる。
「ケント?領主をどうしたの?」
「…尻叩き100回で許した」
「ブッ!あははは!そりゃ領主も今頃反省してるわね」
「あははは!疲れたってそれで疲れたんすか!」
「…あぁ、今頃座れないだろうな」
「「「「あははは」」」」
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