原爆前倒し
USAは魔王討伐で燃えてた。
「魔王を倒せ、マッカーサー、大統領の仇を!!」
ヤマダの思惑通り、全てのヘイトが彼に集中。
国民も魔王憎しで国家に貢献し、多くの献金が政府に集まる。
例を言うと大半の国民が生活出来る限度額を残し、全て国家に寄付。
おかげで政府は新鋭B29を予定より早く完成させる事が出来た。
艦艇も超ヤマト型と銘打ち、10万t、50cm主砲の化け物戦艦、
キングダムクラスを完成。
さすがに6隻は無理だが、同型艦ルーズベルト号も竣工。
空母もエセックスクラスを続々と竣工。
なを資源はカナダから奪取。
カナダは抗議したが、新鋭機B29で空襲すると黙るしか無かった。
カナダ政府はイギリスに援護を求め、イギリスもギリギリなため、
日本帝國を頼る事になる。
「誠に申し訳ないのですが、米軍の討伐を早める事は出来ないでしょうか?
米軍は新型爆撃機で我が友邦国カナダを荒しております。
資源も荒され困ってるそうです。」
日本側も作戦の都合はあるが、出来る限り前倒しで作戦を決行すると回答。
当然、普通無線なので米軍も傍受。
「聞いたか? JAPが来るぞ!!」
負け続きのアメリカ側も無電受電で敵の動向をやっと推測。
新鋭艦キングダム、ルーズベルトを押し出しヤマトを撃破セヨ!!と彼等も
燃えていた。
空母には新鋭戦闘機F6Fヘルキャットを搭載。
>F4Uコルセアは事故続出で却下。海兵隊逝き。
新鋭大艦隊がカナダ沖を目指し進撃開始するとカナダ国民は震えあがる。
対抗可能な戦力が皆無なのだ。
米艦隊はアリューシャン列島海域をパトロールしてると・・。
偵察機、TBFアベンジャーが大艦隊を発見。
だが前回と違い、コチラも新鋭戦艦キングダムクラスが二隻。
補助戦艦として42cm砲を搭載するアイオワクラスも多数。
ガチのケンカをする気満々のアメリカ新鋭艦隊である。
前哨戦としてグラマンF6Fが出撃。
そして出て来たのが・・・・・。
「な・・・なんじゃコリャ!!」
我がアメリカンボーイズが奇声を上げて驚く声が無電から流れる。
「艦隊司令部、敵は・・・。」
そこで彼の音声は途絶える。
ジャミングなのか、撃破されたのか・・。
次々に部下の悲鳴が聞こえ、全てが途絶える。
敵の正体は・・・。
「な・・なんだアレは!!」
艦体上空に銀色に輝く編隊が現れる。
ただしそれは・・・。
尻から火を噴き猛スピードで蒼空を駆け回る噴射戦闘機。
死後知るがジェット機と言うそうだ。
ジェット機は猛速で艦隊に迫るが高射砲が役に立たない。
プロペラ機とは速度が違い過ぎる。
全て後落し信管が作動しないのだ。
弩弩弩ォ~~ンと言う轟音が轟き海面スレスレを飛び去ると、
翼下から何かを投下。
投下すると嘲笑うが如く急上昇し、キングダムの艦腹に激突。
硬いキングダムの装甲を蹴破り、敵弾は艦の中央で炸裂。
さすがに轟沈とはならなかったが、50cm主砲が・・・。
火を噴き、吹き飛んだのだ。
まだヤマトに一撃も食わせて無いのに。。
主砲はネジ曲がりながら海に砲座ごと沈む。
砲座は主砲3門装備なので5000tはあるのだ。
おかげで警戒駆逐艦が砲座に巻き込まれ轟沈。
それからは地獄の幕開け。
敵の噴射戦闘機が音速に近い速度で艦隊に迫り、艦の1km手前で爆弾を投下。
直角に急上昇すると爆弾は真っすぐに海面も叩かず艦に直撃。
浸水し巨艦がどんどん傾くと・・。
キングダムは金属悲鳴を上げ横転。
まさか10万tの巨艦が横転するとは・・。
>前世の大和轟沈の詳細を伝え、攻撃は必ず右舷、左舷のどちらかに
集中すれば必ず横転すると教えました。
キングダムは横転し艦腹を見せると砲台が抜け落ち巨弾が艦内で転げ誘爆。
艦の中腹から爆発し、轟沈。。。
警戒駆逐艦も巻き込まれ轟沈。
艦隊は誰もが言葉を発せず。
戦艦ルーズベルトの指揮官は急いで太平洋艦隊総司令部に打診。
「旗艦キングダム轟沈セリ、敵は新型噴射式戦闘機を出し、
新型兵器を使用。キングダムは横転し二つに折れ轟沈。
我が艦も危うし。。」
ルーズベルトからの通信を聞くと機密武器。
原子爆弾を敵艦隊に投下する事を決意。
「聞いたか?JAPが新型機を開発した。
B29でも危ないかも知れぬが、スマンが盾になってくれ。
アトミックボンブを搭載する我がルメイ号の盾に・・。」
ココ、SF陸軍基地に集結したB29の編隊は怒涛の勢いで、
カナダを通り越しアリューシャン沖を目指す。
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