枯渇・・・

「大統領閣下、大変です!!」


今日も我が副官は大騒ぎだ。


「どうしたのだね??」


「国家の・・・我が合衆国の資源が・・消えました。」


「???消えたとは??」


「原油が枯渇し一滴も産出出来なくなっております。

また山間部でも鉄鋼資源が一切産出されないのです。

調査しますが、おそらく枯渇と思われます。」


「・・・・資源が無くなる・・・か・・・。」


ルーズベルトは唖然とする。


大国家アメリカは無尽蔵の大資源国家だった。

山を掘れば鉄鉱石が。

油田を掘れば良質原油が。

それこそいくらでも産出出来てたのである。


それが途絶えるとは・・。


「副官、どうすれば良いのだ??」


「大統領閣下、このままでは合衆国は破滅です。

JAPの事は当座無視して、資源を何とかしましょう。

太平洋艦隊を使い資源がある所から貰えば良いのです。

JAPには適わなくても我が太平洋艦隊はまだ強力な艦が残ってます。」


「ウ・・・ウム。任せよう。指揮を残った提督に指示したまへ。

最優先は資源奪取だと付け加えるのだ。」


「アイアイサ~!!」


副官は執務室を飛び出すと全ホットラインを使い海軍の指揮を獲る。


暗号でマッカーサー総司令部の残るフィリピンにも打電。

台湾を刺激せず、南洋の資源地帯を奪取セヨと指示。


後に卑劣なり鬼畜米軍と名付けられる資源争奪戦の始まりだった。

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