第1話 たった一つの迷いはたった一人の人生をも狂わせる。
ー小学生5年生夏ー
「おはよう!!!」
「はい、統亜(とうあ)くん、おはよう」
今日も元気よくあいさつをした。
毎日が楽しい。
統亜は、下駄箱から靴を取り出そうとした。
「おはよう、統亜。昨日のテレビ見た?」
悠斗か…、まぁ、相手するか。
統亜は、靴を履き、悠斗の話の返事を返した。
「あ〜、見たで。おもろかったやんな。しかもあの芸人がさぁ…」
「キーンコンカーンコン」
チャイムがなった。
「あ、やべチャイムがなったじゃん。はよ行くぞ!!」
ちっ…なんだよ人に話しかけといて。
「うん!」
統亜は、元気よく返事をした。
「はい、これから転校生を紹介します。」
え!?聞いてない聞いてないどんな子来るんだ?
僕も含めて教室中が騒がしくなった。
「こらみんな静かに」
「ほら入ってきて」
その子はとても可愛かった。
髪はサラサラで水色の綺麗な髪。目はオッドアイだった。あまりの可愛さで、一瞬顔が歪んでキモオタおっさんのような顔になるとこだった。
僕はそう、可愛いと思った。
でも…。
ー放課後ー
「おい、お前…」
ん、なんだ?
何か怒っている?ような笑っているような不思議な声がした。
初めて聞く感じの声だ。
いっかい、声の方へ行こう。
え?ーーー
自然と声が出た。
なぜなら、俺のクラスメイトの奴が転校生を泣かしていたからだ。
初めていじめを見た。
俺はその時のことをあんまりおぼえていない。
だけどあれだけは鮮明だ。
あの転校生のこちらを睨みつけたあの顔だけは。
頭が真っ白で自分は何をすればいいのか何も分からなかった。
だから仕方がなかったんだ。
そう、自分は何一つ悪くないんだ。悪いのはあのクラスメイトなんだ。
そういいきかせながら走りながら家へと向かった。
家のの前の頃心を落ち着かせた。
するといつもの自分を想像しそれを演じて家へと入った。
「ただいま〜!!」
「あ〜、なんとなく疲れた。」
「まだ学校終わっただけでしょ」
これが僕のママだ。
「ほら、なんかわからん?なんか疲れるやん。」
そんなふうにいつも通りを演じた。
白黒の世界は、僕の… とう @toutoto
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