#21 アオヨトドケ







 花城高校の文化祭発表を明日に控えた水曜日、ついさっき六時間目の体育祭練習が終わり、僕は制服に着替えて廊下を歩いていた。

 教室では、すでに体育祭ムードとなっている男子たちがふざけて騒いでいるため、少し教室からは離れようと思い、こうして教室から出てきたというわけだ。

 外からは練習をしている他の団の声が聞こえており、前からは楽しそうにはしゃいでいる女子生徒二人とすれ違った。

 もしかすると、自分だけが体育祭ムードに乗り切れていないだけかもしれないと思ったが、まぁそうだろうなと自分でも感じているので、考えるまでもないことだった。

 そのまま渡り廊下へと移動し、赤くなった外の様子をぼんやりと眺めていると、ふと昨日のバイト終わりに「戌亥さんが渡してきたもの」の存在を思い出した僕は、自身の制服のポケットに手を突っ込んだ。

 案の定、ポケットの中には「花城高校の文化祭招待券」が入っていた。

 花城高校の文化祭に参加するためにはこの招待券が必要だそうで、これがないと危うく参加できないところであった。

 その招待券の存在を思い出せたことにホッとしつつ、それを眺めていると、


「川瀬、何してるの?」


 と、愛野さんが渡り廊下にいる僕の方へと近づいてきた。

 愛野さんは僕が手に持っていた招待券に気付いたようで、


「川瀬も花城の文化祭行くのっ!?」


 と、驚いた表情を浮かべていた。


「これは戌亥さんが昨日渡してきたやつですね」


「戌亥さんって、この前川瀬が言ってたアルバイト先が同じ同級生の子だよね」


「そうですよ」


 「なるほど~」と言いながら、相槌を打っている愛野さん。


「私も花城に中学の同級生がいて、その子に招待されて明日は朱莉と文化祭に行く予定なの」


「…そうなんですね」


 愛野さんも明日の文化祭に参加すると聞き、僕は一瞬固まってしまった。

 もちろん、同じ学校の生徒も参加する可能性は高いと予想はしていたが、まさか愛野さんも参加するとは思っていなかったため、明日のライブに参加をしていることに気付かれたらと思うと、少し冷や汗が出た。

 明日のライブに「花城生」として参加する手段は戌亥さんが考えてくれているそうだが、どうにかバレないことを祈るばかりだ。

 そうして内心で少し焦ったりなんかしていると、


「川瀬も行くんでしょ?」


 と愛野さんが尋ねてきたので、


「いえ、これは戌亥さんが勝手に渡してきただけですし、僕は行きませんよ」


 とすかさず誤魔化しておいた。

 「そ、そっか」と何故か少ししゅんとした様子を見せた愛野さんだったが、


「一人で行くのがヤだったら、その、一緒に行かない?」


 と、次は指と指を合わせてもじもじとしながら、愛野さんは上目遣いで僕にそう提案してきた。

 「朱莉もいるし、何だったら途中まででも良いからっ」と愛野さんは言葉を続けているが、他の男子にとっては魅力的な提案でも、僕にとっては公開処刑もいいところだった。

 さっきも考えていたように、花城の文化祭には星乃海の生徒も何人か行ったりするのだろう。

 そして、そんな環境の中で愛野さんと一緒にいたとなれば、前回の本屋の時と同じか、それ以上の非難の視線が僕へと向けられることになるのは明らかだった。

 これ以上面倒臭い学校生活は避けたいという思いから、僕は愛野さんにこう告げた。


「僕がいない方がきっと楽しいでしょうし、その提案は遠慮させていただきます」


 それを聞いた愛野さんは、顔を俯かせながら、


「あっ、ご、ごめん…」


 と言い、悲しさを滲ませた表情を浮かべていた。

 愛野さんに悪気がないのは分かっているのだが、それとこれとは話が別なので、僕のことは気にせず明日の文化祭を楽しんできて欲しいものだ。

 そうして、できれば明日は顔を合わせませんように…と祈りつつ、僕は


「そろそろ教室に戻りましょう」


 と声を掛け、愛野さんよりも先に教室へと戻ることにした。


 教室に戻って少し経つと、四宮先生によって体育祭当日の確認事項が説明され、終了と同時にその日は放課後となった。

 放課後になっても体育祭に対する盛り上がりは継続しており、


(やっぱり当日はサボろうかな)


 なんて場違いなことを考えながら、喧騒の教室をこっそりと抜け出し、僕は外へと出るのだった___。










***










 花城高校の文化祭当日となり、僕は最寄り駅までベースを担ぎながら移動をしていた。

 文化祭は朝から行われているのだが、目的の有志発表は午後三時からであり、有志発表が始まるまでの間、他校の文化祭に参加をするなんて辛いことはしたくなかったので、僕は二時頃に会場へ行くと三人に伝えている。

 戌亥さんが、クラスの出し物である「お化け屋敷」で僕を脅かせないことにブーブー言っていたが、行事ごとには基本参加したくない僕の気持ちも汲んでもらいたいものだ。


 ちなみに、ついこの間のアルバイトの時、有志発表に出ることが戌亥さん経由で柄本さんへと伝わり、


「まじか!!それならちょうど木曜日の昼からは空いてるし、せっちゃんと一緒に二人の応援に行くとするぜ!」


 と、柄本さんはウキウキの様子だった。

 戌亥さんは、柄本さんと深森さんの分の招待券も渡していたので、僕はさり気なく戌亥さんのクラスの出し物を伝え、勝手に「脅かされ役」を柄本さんに擦り付けておいた。


 歩くこと五分、僕は駅に到着し、少し離れた駐車場へとさらに移動する。

 移動に関しては、イリーナ先輩が迎えの車を出してくれるそうで、二時に最寄り駅の駐車場でお願いをしておいた。

 手元の時計でちょうど二時ぴったりに約束の場所へ到着すると、どう考えてもあの車だと一瞬で分かるほどの高級車-いつものリムジン―が止まっていたので、僕はその車に近付いた。

 外で待機していたいつもの執事さんが僕のことに気付き、ドアを開けてくれたので、ここ数回でこうして乗るのにも慣れてしまったなぁなんて思いながら、僕はリムジンに乗り込んだ。

 中には誰もいなかったが、車が発進した後も落ち着くことはできなかったので、花城高校に到着するまでの間、僕はバッグに入れておいたタブレットを取り出し、演奏動画を見て気を紛らわせた。




 しばらくすると車が止まり、扉が開かれたので、僕は荷物を持ちながら感謝を伝え、車の外へと出た。

 車の外は花城高校とはほんの少しだけ離れた場所であり、リムジンが学校へ到着することへの周囲の影響と視線を考え、執事さんが配慮をしてくれたのだろう。

 執事さんの配慮に再び頭を下げつつ、「行ってらっしゃいませ、川瀬さま」と優しい顔で見送られ、僕は花城高校の校門へと足を進めた。

 花城高校は名前だけしか知らなかったため、どのような学校かはよく分かっていなかったのだが、星乃海高校とはまた違った印象を受ける校舎の外観をしており、「やっぱり学校によって感じる雰囲気は違うんだな」と、月並みな感想を僕は呟いた。

 雰囲気が違うのは、文化祭ということで彩られた入り口や看板のせいかもしれないが、そこを含めても「花城高校」としての個性が現れているような気がする。

 校門前の受付で招待券を渡し、僕はデコレーションされた門をくぐった。

 そうして辺りを見渡すと、少し離れたところから僕を呼ぶ声が聞こえてきたので、そっちの方に視線を移動させると、堀越くんが大きく手を振っていた。


「川瀬さーん!こっちであります!」


 堀越くんの元に行き、お互いに挨拶を交わした僕たちは、体育館の方へと移動を始める。


「ついに発表の日が来たであります!」


「意外と二週間は短かったような感じがしますね」


「ですです!昨日は緊張で全然寝られなかったであります…あはは」


「それは大丈夫ですか?」


「全然問題なしであります!むしろ何だか目が覚醒しているような気もするであります!」


 そうして大きな目をぱちぱちとしている堀越くんのテンションの高さに若干びっくりしていると、


「川瀬さん、本当に今日はありがとうであります」


 と、堀越くんが頭を下げてきた。


「川瀬さんのおかげで、今日こうしてライブができるであります」


「そんな大層なことはしていませんよ」


「いえ!川瀬さんが沢山ベースを練習してくれたことは、びっくりするほど早いベースの習得からも分かるであります。自分も一応音楽をしている身として、川瀬さんは本当に凄い人だと思うであります」


 堀越くんの目には、いつものような熱い「羨望」の色が浮かんでいる。


「だから、今日は自分たち四人で最高のライブにするであります!!」


 そう言って堀越くんは手を伸ばして握手を求めてきた。

 僕は、堀越くんのようにライブへの熱い思いを持ってはいないし、ベースを練習したのもただ頼まれたからという理由に過ぎない。

 ただ、僕のことは置いておくとして、三人にとってのこのライブが、悪いようにはならないで欲しいと思っている意外な自分がいるのも確かだった。

 僕は手を伸ばし、堀越くんの手を握り返す。


「ミスした時のフォローはお願いしますね」


 僕がそう言うと、「あははっ!」と堀越くんは笑顔を見せ、


「お互い全力を尽くしましょうであります!」


 という声が、僕たちの握手に「熱」を感じさせた。










 体育館の外から、ステージ横の待機場所へとこっそり移動をすると、


「おっ、はじはじ~待ってましたよぉ~」


「こんにちわですわ、川瀬さん」


 と、戌亥さんとイリーナ先輩が声を掛けてきた。


「こんにちは、順番はどんな感じですか?」


「予定通り進んでおりますわよ」


「流歌ちゃんたちは大トリですからなぁ~派手に決めてやりましょう~」


 そうしてライブ本番の流れを確認し、そろそろライブシャツに着替えようということになった。


 その時、僕は戌亥さんに「白い被り物」を渡された。


 ライブシャツの下は制服のままでいこうという話になっていたので、僕は事前にイリーナ先輩が用意してくれた「花城高校の制服ズボン」を履いているのだが、これだけでは「花城生」としての完璧な擬態ができていないのではないか?とは確かに感じていた。

 しかし、戌亥さんは作戦があるとの一点張りだったので、どんな作戦なのだろうかと思っていたのだが、まさかこの「被り物」ということなのだろうか?


「戌亥さん、もしかして…」


「はじはじには~この被り物を被ってステージに出てもらいますよぉ~」


「やっぱり…」


「川瀬さん、ごめんなさいですわ…」


「これなら誰か分からないでしょう~」


 戌亥さんから渡された被り物は、何かと縁のある、戌亥さん大好き「しろぴよ」の被り物だった。

 つぶらな瞳が僕の方を見つめてきているのだが、まさかこんな作戦だとは思いもしなかった。

 いや、確かにバレないという一点では良い作戦だとは思うし、本当は少しだけ予想もしていた。

 しかし、まさか本当に自分が被り物を被ってステージに出るなんていう日が訪れようとは…。

 「付けてみてくださいな~」と戌亥さんが言うので、背に腹は代えられないと覚悟を決め、しろぴよの被り物を被ると、


「あれ?意外と周りも見えますね」


 という具合で、視界は少し暗いものの、被りながらも演奏はできそうであった。


「そうでしょうそうでしょう~まぁ最悪手元が見えなくてもぉ~はじはじなら大丈夫だとは思いますけどね~」


「おお!これなら川瀬さんとバレることはないであります!」


 ひとまず被り物を脱ぎ、僕はしろぴよと目を合わせ、この被り物で顔を隠しながらステージに出ることに決めた。

 暑苦しいのが問題点だが、バレないことのメリットに比べたら些細な問題であろう。

 それに、戌亥さんが言ったように最悪「手元が見えなくても」今回の楽曲は完璧に弾くことはできると思うので、ライブに対する考慮の憂いはこれでなくなった。


 そろそろ時間が近付き、「着替えが終わったらステージ横に集合ですわ」とイリーナ先輩が言ったことで、各自それぞれの準備に取り掛かった。










***










「ありがとうございましたー!!」


 前の組の演奏が終わり、照明の少し暗い体育館内では、大きな歓声が響き渡っている。

 僕たちが使う楽器を、今まさにステージ上に移動させている文化祭実行委員?の人たちを見つめながら、僕は「いよいよか」と本番までの時間を噛み締めていた。


「それでは、本日最後のステージとなります。四人組バンド『Euphoria』の登場です!皆さん、お楽しみください!」


 準備が終わり、会場が確かな熱気を保ちつつも静まりながら、僕たちの登場を今か今かと待ちわびているような感覚が肌に伝わってくる。

 僕たちは円陣を組むように四人で一つの輪を作りながら、お互いの顔を見合わせる。

 僕の目に映る三人の表情は、今日までの二週間と何ら変わりのないものであり、それぞれがそれぞれに確かな自信とやる気を持っているような、そんな顔をしていた。

 しかし、戌亥さんは僕の方を見ると口角を上げ、


「はじはじの被り物がじわじわと笑いを誘いますなぁ~」


 と言いながら、クスクスと笑い始めた。

 それにつられて他の二人も笑顔を見せたので、やっぱりいつも通りだなと、僕はほんの少しだけ安心を感じた。

 ひとしきり笑った後、イリーナ先輩が手を伸ばし、戌亥さん、堀越くんと、順番にその掌を重ねていく。

 こういうのは柄じゃないんだけどなと思う心はありつつも、僕は三人の手の上に自身の掌を重ねた。

 イリーナ先輩が最後に僕たちの方に目を向けながら、楽しそうな表情を浮かべ、口を開いた。




___それじゃあ、行きましょうですわ!







 イリーナ先輩、戌亥さん、堀越くん、僕という順番でステージに登場すると、会場中が大歓声で包まれた。


「藤園会長だ!」


「イリーナさん!」


「戌亥ちゃん!」


「流歌ちゃんがんばれぇ!」


「陽太くん!」


「堀越くん可愛いー!」


 それぞれの名前を呼ぶ声が被り物越しでも沢山聞こえてくるが、イリーナ先輩や戌亥さんの人気は特に凄かった。

 イリーナ先輩はその歓声に手を振り、戌亥さんはピースを返し、堀越くんはぺこぺこと頭を下げていた。

 僕の登場に少しだけ周囲がざわざわとしている気もするが、確かにこんな被り物を着けたヤツが出てきたら驚きもするだろう。

 熱狂した会場に迎え入れられながら、僕たちは音のチェックを済ませ、準備ができたというところで戌亥さんに合図を送った。


 「あ、あ~」と戌亥さんはマイクに声を乗せながら、ライブ前のMCを始めた。


「どうも~みなさん、『Euphoria』です~」


 戌亥さんのバンド名紹介に、会場のボルテージが上がっていく。


「今日はこの四人で一曲演奏するので~楽しんでくださいねぇ~」


 僕の正体がバレる恐れがあるため、メンバー紹介はしないと戌亥さんは言っていたが、どうやらMCはほどほどに曲へ入るようだ。


「それではぁ~この曲がこの歌を聴くあなたに届きますように」


 戌亥さんが合図を出し、僕たちは楽器を構える。


 僕たちの頭上で光っていたステージのスポットライトが、次々と消えていく。


 そして、たった一つライトだけが、戌亥さんのことを照らし出す。




「『アオヨトドケ』」




『大人がみんな語ること 青春なんて今だけなんだと

 あれもこれも 未完成な僕たちには関係ないけど

 風が青の季節運んで いっぱいな気持ち抱え込んでて

 君も僕も 疲れちゃうそんな毎日


 それでも前を向くんだ今日も

 かけがえのない景色見たいから


 いざゆけ、青春!

 翳た日に 光あれ

 君の憂いに花咲かせ

 止まるな、面舵!

 泣かないで 晴れるから

 希望の光よ照らせ


 明日を掴むために始める行動

 日々を謳歌する果てなき想像

 手も足も出ずに立ち止まる日よ


 それでも!それでも!


 描かれた地図破り捨てる衝動

 咲き誇る今止まんない感情


 君は君の信じた道まっすぐ進め!』




 最初は静かに耳を傾けていた会場も、徐々に戌亥さんの力強い歌声に後押しを受け、会場全体が大きな一体感に包まれ始めた。

 その会場の熱量も、恐らく今日一番の最高潮と達し、サビの部分では曲に合わせて歓声と手拍子が起きている。

 曲も二番へと入り、歌っている戌亥さんの横顔にも確かな満足感が浮かんでいた。

 そんな僕もまた、何回と練習を重ねたベースのメロディーを一度もミスることなく弾けているという自信があった。

 恐らく今日以上の演奏はできないと途中で思ってしまうほど、僕はこれまでで一番繊細なリズムキープができていた。

 こんなことを考えてしまうなんて、どうやら僕も会場の熱に浮かされているのかもしれない。

 被り物の下では、この瞬間を「楽しむ」笑みがこぼれていた___。




『大切なあなたにただこのアオヨトドケ!』







 曲が終わった瞬間、一瞬の静けさの後、それを吹き飛ばすかのような会場中の大歓声が僕たちに向けられた。

 僕たちは、楽器を置いてステージに並び、観客に頭を下げてステージの外へと移動をする。

 その移動の時に、僕たちは腕に付けてあった「黒いラバーバンド」を外し、観客の方へと投げた。

 戌亥さんがどうしてもその退場パフォーマンスがしたいということで用意をしていたものであり、戌亥さんの予想通りかは分からないが、ラバーバンドをキャッチした観客の生徒は嬉しそうな悲鳴を上げていた。

 僕のラバーバンドがどこに飛んで行ったのかはさっぱり分からないが、誰かの元にまで届いていたらまぁ良いだろう、なんて僕は思った。


 歓声に包まれたままステージ横に移動すると、三人が手を出しながら僕に「あること」を期待して待っていた。

 周りには僕たちしかいないので、僕は被り物を外すと、微かに涼しい空気が肌へと当たり、室内にも関わらず心地良さを感じた。

 そのまま、僕は三人に近付きながら、


「やっぱり熱に浮かされてるなぁ」


 と一人で小さく呟きながら、戌亥さん、堀越くん、イリーナ先輩と、順番に大成功の気持ちを乗せた「ハイタッチ」を交わし、「四人」でその喜びと達成感を共有するのだった___。






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