第二章 立川凛太朗2

あれから時間が過ぎ放課後。

僕は補習の為居残りをしていた。


「おお、孝君良かったよ無事で」


教室に入ると、立川先生がそう言ってくれた。


「はい何とか」

「それじゃ今日も頑張っていこうか」


と言って立川先生はプリントを渡してきた。


「それじゃ終わったら前に出しに来てね」

「分かりました」


プリントを渡され僕は今日もプリントを解いていく。

相変わらず量があり難しい無理な問題ばっかりだ…


────────────────────────


それから2時間半が過ぎようやくプリントが終わった。


「終わったーーー!!」


と背を伸ばしならかそう言った、辺りは相変わらず暗くなり、人も居なくなっていた。


「先生終わりました」


と立川先生がいる教卓の前にプリントを出しに行った。


「今回もお疲れ様孝君」

「それじゃ今週はこれで終わりかな」


と言う立川先生。

そういえば、僕は聞きたかったことがあったので立川先生に聞いてみた。


「そういえば立川先生、僕の見舞い来てくれてたんですよね?」


と言うと。


「あぁうん、心配だったからね」


と立川先生が答える。


「でもなんであんまり関わったことの無い僕のお見舞いに来てくれたんですか?」


と聞く。

そう、立川先生はほぼ関わりの無い先生だったのにお見舞いに来てくれたのだ。


「それはね……まぁ生徒の心配をしない先生なんて居ないでしょ?」


と少し何かをはぐらかして言う。


「まぁお見舞いありがとうございます、それじゃさようなら」


と言い。僕は教室を後にしようとした時立川先生がこう言った。


「孝君、何か相談事があったらなんでも話してね」


と言ってきたのだ。

僕はなにか悩んでるように見えたのだろうか思いつつも。


「あーはい、ありがとうございます」


と言い教室を後にした。


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数日後──。


僕もまた僕は、補習のために居残りをしていた。

今日は人が少なくいつも補習に来ている人達は体調を崩して休んでいた。


そして数十分もすると補習をしている人は補習が終わり帰っていった。

そしていつもより早くこの教室には僕と先生だけになった。


しばらくして、立川先生が僕に話しかけてきた。


「どう?孝君プリントのほうは?」


と今の僕の進み具合を聞いてきた。


「まぁ難しいですけど何とか…」


そう答えると立川先生が「そっか」と答え次にこんなことを聞いてきた。


「孝君はさ、夢や目標ってあったりする?」


立川先生は唐突にそんな事を聞いてきた。


「いきなりですね、夢や目標は、今の所ないですね」


そう言うと「そっかぁ」と立川先生が言った。


「いや、ごめんね課題してる最中にこんなこと聞いて」


「いえ別にいいですけど、なんでそんな事聞くんですか?」


と聞くと、立川先生は。


「いやさ、この学生時代の夢や目標を聞いときたくてね、今の高校2年生はどんな夢を持ってるのかなってね」


「そうだっんですねでも、なんで高二なんですか?」


と聞くと、立川先生は少し悲しそうな顔をしてこう言った。


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