第2話 お相手について

 婚活上で今お付き合いしている女性について、まず、名前をつけないといけないなと思った。


 その女性は30代後半で海外の出身である。

 ありがちなのだろうけど、留学で初めて来日し、大まかにはそれ以降ずっと日本で暮らしている。

 そして小さな男の子供がいる。

 雰囲気は、イメージとしての学級委員長にお母さん感が上乗せされた感じである。

 上手く表現出来ないが、言葉を交わせば優秀な人であることは直ぐに分かる。

 ただし何か特定の才能があるというよりは、自分に今必要な事を理解し、取捨選択し、選んだ道で努力出来るタイプだ。

 そして何より覚悟があり強い。

 この強さは、身体的ではなく内面の強さで、何というか自分の人生を自分で背負っているところからくる強さなのだろうと想像している。

 海外で生まれて単身日本へ留学し、異国の地で長年生活をしているのだから、それは当たり前なのかもしれない。

 私の想像できない苦労をきっと沢山経験しているのだろう。

 嫌な目にも。

 この女性の優秀さを給料の金額で表現するのが正しいとは思わないけれども、プロフィール上の給与金額を信じれば、同年代で上位数%に入る。

 年齢を考慮しなくても結構な金額である。

 5歳から10歳の間で年上である私よりも出会ったときは高かった。

 ただ別にそれをひけらかす事は全くなく、外見からはまずそうは見えない。


 まーそんな感じの女性である。


 どうしようかな。

 最初に学級委員長がでてきたから、ここでは"いんちょ"さんと名付けよう。


 ということで、基本的には私といんちょさんとの婚活模様がここで記載される。

 事実ベースだが、どうしても内容に色をつけざるを得ないことは理解してほしい。

 そして何よりいんちょさんとの関係が続く事を願う。





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