第2話

昨日、エイプリルフールだからと中学の友達に嘘の告白をした翌日、俺達は


「ねえ、三原。今日はどこに行こっか♪」


「…ちょっとだけ離れてもらってもいいですかね碓氷さん。」


彼氏彼女として外に遊びに行っていた。1日経った後にやっぱ嘘でしたと言えるはずもなく、これから俺は碓氷の彼氏となることになった。いや、別に嬉しいは嬉しい。碓氷は性格は少しアレだが、優しい時は優しいし、見た目も側から見たらとても優れているほうだろう。


しかし、いつも友達として見てたやつをいきなり彼女として見なければいけなくなってしまった。碓氷は今、俺の腕にくっついている。そのせいで彼女の体の感触やらなんやらが腕に伝わっている。


「別にいいじゃん。というかさ、私達付き合ったんだからさ、苗字呼びやめない?」


碓氷は気にしないように言うと、そんな提案を俺にした。


確かに、碓氷とは知り合ってからずっと苗字呼びだ。だから急に名前呼びはあまり慣れないのだが、、、まあ、付き合ってしまった限り、いつかはやらないといけないことだ。俺は碓氷の顔を見て言った。


「み、美薫?」

「…恭弥?」


「「……」」


名前呼びをした後、あまりの恥ずかしさに互いに目を逸らしてしまう。少し彼女の顔を覗くと彼女は顔を赤くしていた。俺も今、体感で暑いことから、赤くなっていることだろう。


「…どうする?名前呼び?」


「…お互い慣れるように頑張る。」


「勘弁してくれ、、、」


あまりの小恥ずかしさに悶々としていると、途中でアイスが売っているチェーン店の前を通りかかった。


「あ、…恭弥!あそこ行こ!」


何故コイツは無理にでも名前呼びをしようとするんだ。と、思いながら俺はチェーン店の方角を振り返った。あまり人は居らず、席は空いてそうだった。


「ああ、別に問題無いし、行くか。」


そうして俺達はチェーン店の中に入り、アイスを注文した。俺はバニラで、碓氷はストロベリーを頼んだ。そして代金を払い、アイスを受け取った俺達はテーブルに向き合って座った。


何故だろう、向き合って座るぐらい俺は碓氷と何回もしてるつもりなのに、付き合うことになったからか、緊張している。


碓氷もなにも喋ろうとしないで、アイスを食べ始めた。どうすればいいんだと思いつつも俺もアイスを食べ始めた。


「ねえ、恭弥。」


「どうした?う…美薫?」


いつもの癖で苗字を呼ぼうとしたら睨まれたので、名前で呼んだ。俺もこれから名前呼びしないといけないみたいだ。


「私達同じ味じゃないんだから、一口づつ分け合おうよ。」


「…え?」


美薫がとんでもない提案をしてきたので思わず聞き返すと、彼女はすでにアイスをこちらに差し出していた。


「ほら…私だって恥ずかしいんだから、早く食べてよ。」


「あ、ああ、、、」


俺は差し出されたアイスを一口貰い、その後に俺も美薫にアイスを差し出した。お互いに恥ずかしくなっているところに、美薫は話題を逸らして質問した。


「そういえば高校の準備は大丈夫なの?」


「え?お、おう別に大丈夫だぞ。というか高校で公言するのか?」


「何を?」


「この関係だよ。」


俺と美薫は同じ高校に合格したから、高校で俺達の関係を明かすのはどうなのだろうかと思っていたので美薫に聞いた。


美薫はキョトンとした顔で、


「え?言うけど。」


と言った。


美薫の見てくれは相当良いので俺の友達ができなくなるかもしれないのですが?と言える訳もなく、俺が困惑していると美薫は口を尖らせて、


「だって言わないと学校で堂々と一緒に居れないじゃん。」


「それは友達でも良いのでは?」


「ダメ!」


「ええ、、、」


美薫は拗ねたように言った後、両方ともアイスを食べ終わっていたので店の外へと向かった。


その後も俺達は入学式まで精一杯休日を堪能したのだった。







—————————————————————

ア"ア"ア"ア"ア"ーーーー!!!!

甘々なラブコメとか書くの無理だ!書いてる途中に17回は発狂した。

主人公名

三原恭弥(みはらきょうや)

ヒロイン名

碓氷美薫(うすいみく)

作者名

ポリエステル54杼(ぽりえすてるごじゅうよんじょ)

全員いい名前だぁ(?)

あと一話マジで適当だったんで増量しました。











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