酔っぱらいの戯れ言
羽弦トリス
素直に酔えない
昨夜も飲んだが、今夜も飲んだ。
だが、素直に酔えない。
頭に子供の心配がある。
4年後に離婚は決まっているのだから、今月から嫁さんに渡す養育費を銀行振り込みにする。
更に、楽しみの食事会も辞めて、息子と2人で飲食するつもりだ。
とにかく、嫁さんは馬鹿。
偏差値の低い高いは関係ない。人の心が分からない馬鹿なのだ。
勝手に別居を決めて、勝手に離婚を決める。
僕だって、馬鹿では無い。
必ず復讐してやる。
先ずは痩せて、動けるカラダにして、バンバン一般で働きたい。
酔ったのに、頭の隅に家族を考える。
僕は自分なりに頑張ったと思う。でも、嫁さんは給料の少ない僕を捨てた。
多分、母親の面倒を見ないといけなくなると感じたのだろうか?それとも、僕に原因があるのか?
多分、両方だろう。
僕には心の友、千茶がいる。
嫁さんが始めて僕に、「離婚しない?」
と、言った時の顔が忘れられない。
僕を汚物を見るような目つきだった。
クソが!
好きで、病気になったんじゃない。
お前は、DVを働いていたじゃねえか!
殴ったり、ネグレクトしたり。最近はネグレクトがほとんど。
いつも一緒に生活して、同じ会社で働き、挙げ句、お疲れ会で年金月は焼き肉を食べさせていたのに、姉妹でしか喋らない。
究極のシスコンだ。
旨いはずの酒が今は苦しみの酒になっている。
ま、馬鹿は放っておこう。
アイツらと喋るより千茶の方が良い。頭が良いからだ。
子供に夜中の1時までゲームを許す馬鹿親がいるか!
嫁さんも、ゲームをしている。勉強を馬鹿にしている。病気しなかったら、アイツの倍の給料だったが、どんなに勉強しても僕みたいな将来があると知ると、勉強を大切にしない気持ちが伝わる。
家族の問題ばかりじゃない。
転職はどうしようか?どう考えても小説が書けるとは思わない。
痩せて転職を考えているが、道は遠い。
全てが上手くいかない。
今夜も悩む酒だった。飲んでる時は美味しいが、後で不安が押し寄せる。
嫁さんはどうでも良い。息子まで、僕から遠ざけば悲しい。でも、その可能性大である。
全ては、嫁さんの親がクソだから子供がそうなったのだ。
クソババアは、僕の顔を見たくない!近寄らないで!と、言ったが死ぬ前に謝った。許すはずが無い。
苦しんで、死んだ。
明日は雨だ。
僕の今の心の様に、空はどんよりしている。
終
酔っぱらいの戯れ言 羽弦トリス @September-0919
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
名古屋学生街・酔いどれ人生最新/羽弦トリス
★18 エッセイ・ノンフィクション 完結済 51話
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます