10話 繋がり


い、5日目。


起きればエリシアの顔が近くにあります。

身体は抱き寄せられ離れられません。


そ、それに、、、、、、


昨日ダメだと決意したのに、、


押し倒されてしまいました。

これはエリシアも私の事がす、すす好きと言う事ですよね?



嬉しいです。


昨日の行為の記憶。

ここ最近で一番満たされた時間。

だからこそ、これはいけなかった。


私には蜜であり毒。

甘い時間を長く過ごして仕舞えばそれだけ残る毒も強くなる。


後悔だけが互いに残る。

きっとそうならない方法はあるのだろう。


だが現状ではその方法はない。

いつかはいなくなってしまう。


それは何方がではなく自然と互いに他人となる。


きっとこの様に何度も思ったんだろう。


時間が止まって仕舞えば良いのに。


そうすれば彼女の側にずっといれる。

私と彼女の幸せが形となって残るのに。


はあ、考えても出来ない事はしない様にしていた。それは無駄な時間であり後悔の根の養分となって成長してしまうから。


だけど、彼女の寝顔を見ると其れを考えて願わずにはいられない。


気持ちは次第に大きくなって私では手がつけられなくなってしまったみたいです。


彼女の幸せそうな顔に唇に私の欲望を押し付ける。

何度も


なんども


彼女はそれでも起きない。


でも、私の欲望は膨れるばかり。

昨日はあんなにされたのに、、、


ーーもうこんなになっちゃった。


濡れた部分、彼女が執拗に撫でた場所。


其処に私の手を入れ掻き乱す。

いやらしい音を立て、息は荒くなる。


彼女を見ているだけじゃもう足りない。

唇に舌を割り入れ欲望に溺れる。


んぁっ、、、くちゅっ、、れろ、、んっ!


もう、起きていても止まれない。

彼女が私の理性を溶かしたのだから。

責任は取ってもらわないと、、、



「みこ、、と、、しゃ、、んっ!、あっ、、」


どうやら起きてしまったらしい、でも彼女からしたんだから私の所為じゃない。


入れてた指を引き抜き、彼女のショーツに手を掛ける。


抵抗はなく、そのまま彼女のそこは露わになる。軽く撫でれば既に濡れてており、私は口を離して足の間同士を絡めて欲望の限りを尽くした。




行為が終われば濡れて汚れたシーツを魔法で洗濯して、二人でシャワーを浴びる。


シャワーの際には一言も喋らなかったが、共に離れようとはしなかった。




シャワーを終え、ベッドに二人並んで座る。

何かまたえっちな気持ちになって来たが、日課を行うべくエリシアに告げ、出ていこうとしたがーー


「私も見てて良い?」

何てつぶらな瞳で見つめるものだから断れない。元より彼女を断るなんてしないし何故か何でもしたいししてほしくなる。


出会って間もないのに身体を重ね、付き合ってもいない。

何だかその状況が凄く卑猥でえっちで興奮した。


「う、うん。庭でやるからついて来て。」

何でもない風を装うが部屋を出て手を取られた時にはガチガチに固まってしまった。


「うふふ、さっきあんなに触ってたのに、、可愛い」

耳元で囁かれ、一気におかしくなってしまいそうだ。


周りには不思議そうに見つめられて更に恥ずかしくなり、、


「ふぇ?、、、っ!?」


エリシアを横抱きにして庭まで逃げる様に掛ける。

皆黄色い歓声を上げたりしていたが私はその場からただ早く抜け出したかった。


エリシアもこの状況が恥ずかしいらしく、顔を埋めて首に手を回す。







ようやく、庭についた。

けれど、息は荒くなっており休憩から開始する運びとなった。


「ミコトさん、私達って、、、その、、」

エリシアがモジモジしながら話し始める。

それもそうだ、身体を重ねたのに付き合っていないのは世間的にも貴族的にもマズイ。

そして何より同性と言うのも彼女からしたらダメなのだろう。


「だから、、、付き合ってるよね?」


「へ?、、いや、まだかと、、です?」


「え?」「へ?」


彼女の顔は見る見る赤くなり、、


照れて、、、!?


ダメ!


直ぐに抱き寄せる。絶対に離さない。


照れていたわけではなく、涙を溜めていたから彼女を放っておけず咄嗟に抱く。


「っぐぅ、、ぐすっ、、、ちがぁ、、うの?」


胸の中で弱く泣く彼女を見て否定は出来ない。

撫でてやり、出来るだけ優しく声を掛ける。


「ごめんね、私が変な事したばかりにあんな感じになって、、、でも、エリシアの事が好き。」


ーーだから、私と一緒にいよ?


彼女を見ればニヤリと笑ってた。





え?



「もう、一生離さないから!」

そう言われキスされた。


騙された。


顔が熱い。けど彼女になら騙されても良いと思えた。

それが例え背後から刺される事だったとしても。彼女なら受け入れられる自信がある。

互いに抱き合い、笑い合う。

この幸せを噛み締めるように。




また少し休憩をして、日課を再開する。


今日はここ数日の中で一番調子がいい。

取り敢えず技法で身体を補強する。


彼女には何してるか分かって無さそうにしているが、魔法に興味を惹かれてこの学校に来たのだから目の前で起こってる現象に夢中だった。


身体の調子を確認してから剣を造る。

重いだけのシンプルな剣。


地面に突き立て、手を離す。


ズシンと響ながら剣先の半分以上が土に埋まる。

それを見て驚きの声を上げてた彼女を手招きで呼び出す。


ちょこちょこと寄ってきて可愛く不思議そうな顔をする。付き合うと言う言葉を交わしただけでこんなにも彼女が可愛く見えるのはズルい。


「これ、抜いてみてください!」


少しドヤ顔気味で言うとムッとした表情になり突き立てられた剣の持ち手を握り引き抜こうとする。


っん!!!むぅー!!!


何とも可愛く、顔がだらしなくなる。

其処で私が手本の如く引き抜いた。


刃はないとはいえむき身の剣を持った私に興奮しながらどうやったのか聞いてくる。


「わ、わかりました!一旦危ないので、、」

剣を消す。


エリシアを抱きながら


「今日から少しずつ教えますね。」


「は、はい、、、」

彼女は変なとこで照れる。

凄く可愛いので良いですけど!


やり方を教えるべく一旦離れる。


あ、そんな寂しそうにしないで下さい!


私も寂しいです!



何てやりとりも交えて教える。


「では、まず魔力を身体の中でぐるぐるーとやってみましょう!」


「循環させると言う事ですか?」

何で初歩的な?見たいな顔してる。


「そうです!これは魔力が上手く扱えてからが本番なんです!」

この技法を身につけるには危険が伴う。

私が魔力の扱いが下手だったのもあるが彼女のケガをする所は極力見たくない。


「魔力ぐらい私だって上手く出来ます!」ムッとしながらも循環させている。


口では言うがちゃんとやっているところに魅力を感じる。


「今の感じからだと未だです!これは一見地味ですがエリシアのケガを防ぐためにやっています!」

ですので、一緒に頑張りましょう?


「ちゃんと見てて下さいね?」


それから、私達の関係は恋人になり先生と生徒の様な関係となった。

魔力の操作は当時の私より断然上手かった。



以後、どこに行くにも一緒にいて、姉妹の様にでも時には淫靡にそう言う者になったのです。



入学式、明日ですね。


何だかもう、寮生活が濃くて忘れてしまいそうです。


ふふ、明日からまたエリシアと、、、




あ!


そうです、妄想を実現すれば良いんです。

私の持つスキルの発現。


そうすれば彼女と一緒です!


もう、死ぬ事はさせませんしそんなんで離れさせません。


この世が終わる時までずっとーー



手を離しません。




「ずぅーっと一緒です!」















あとがきーーーー


読んでくれてありがとう!


何か書いてたらヤンデレ?メンヘラ?ぽくなった。

まあ、百合のソレはスパイスみたいなもんで可愛いですからオッケーですよね!


さーて、一章の前書き部分が終わったわけで、、


え?次からが本編?


そうなんです!チュートリアルがようやく終わった感じです。


でも、中身薄くなりそうでヒヤッとしますが、そこは如何にかして頑張る所存です。

百合系なら付き合って身体を重ねるまでがお話、見たいな所はありますが一応ファンタジーの看板背負ってるので付き合っても抱いても終わりません!!


てか、0話みたいなとこで付き合うの前代未聞過ぎて、、、まあ、いいでしょう!


extraも間章もまだ控えてる話はあるので茶で濁しつつ先ずは一章完結を目指して頑張ります!


【プチ解説】

転生者って?②

今回は転生の儀によって呼ばれたカヨとコウタの仕様と括りの解説。


彼等は正確には転生ではなく召喚によって呼ばれた人。

転生の儀と呼ばれ、スキルに転生者がある為ミコト達と同じ括りにいるだけ。


チートスキルも彼等には代償なく扱う事ができてその点もミコトとは違う点です。


そもそも転生の儀とは一定条件を満たした者の小範囲による大規模な魔法行使。

元々コウタのみが選出され呼ばれる筈だったがミコトを無理矢理ねじ込んだ影響で小範囲だった物が広がり周りにいた人を巻き込む形で起こった。その時に偶然条件を満たすカヨが生きて呼ばれた。

その他の巻き込まれた人は条件が合わず器だけ、身体だけが呼ばれ死んだ状態となっていた。

次、何かミコト前世とちゃうくね?に関するプチ解説です!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る