9話 限界でした。


目が醒める。

私は?


確か、、本を読んで、、、


あ、寝てしまったのね。


さっきから温かい感触がある。

その方へ向く。

ミコトがいた。

彼女と抱き合う形で寝ていた。


嬉しさはあった。


でも、


「勘違いしてしまいます。」


彼女が求めるのはきっと姫様の方。

だから私はそっとベッドから抜けようと動く。


「んっ〜むぅ、、ダ、、メ、、」

彼女に掴まれて動けない。

変に動けば起きてしまう。




はあ、無理矢理解けば良いじゃありませんか、、


けど、それを私は出来ない。


勝手に人の物を見た挙句、ベッドまで運んでもらって無理矢理だなんて貴族関係なく人として失格です。


溜め息をこぼし、彼女の顔を見る。

綺麗。



彼女の唇を触る。

ま、前触られた仕返しです!


ふっくらとした唇。

撫でれば吸い付く様な感覚。

それだけでも魅了されてしまうほどです。


キスしてみたい。


そんな事すら思ってしまいます。

同性でこんなのはおかしいです。

分かってます。


でも、私が求めていた人、それが彼女。

目の前の女の子。


少し近づけば触れる距離


ああ、触れてしまいたい。


姫様にとられる前に私が奪ってしまいたい。



指を彼女の口へ入れてみる。

せめて、キスが出来ないなら


イタズラしても良いですよね?


彼女の口内はねっとりと温かく舌の上がふわっとしていて気持ちが良い。

涎もべったりと絡みつくが不快感は感じない。


彼女の身体も口内に何かがあるのを気付くかの様に私の指を舐る。

ザラっとした感触が指を侵す。


部屋の中で彼女が無意識に舐る音が響く。

元が静かだっただけにやけに大きく感じます。


彼女から指を抜き取ります。


つぅーっと糸を引きながらちゅぽっと抜ける。

私の指には彼女の液体がぬるりと絡みついている。


彼女を見ても起きてる様子はない。

少し


ほんの


好奇心です。


私も舐めてみました。




ーー!!



甘い。

蜜を舐めているかの様で凄く美味しい。


でも、指に付いてたソレは直ぐに味を失います。


もっと


もっと欲しい。


彼女は近くにいる。


なら、、、



彼女の口へ近づく。


しかし、途中で離れる。



「ふぁ〜ぁ」

目を擦り彼女は私をみる。


起きてしまうなんて。

少し残念。でも良かった。

取り返しのつかない事をするよりはマシです。


「起きました!」

笑顔の貴女。


私はそれだけで心が浮き上がりそう。


「ベッドまで運んでいただいてありがとうございました。」

ですが、今回は謝罪をしなければなりません。

勝手に本を読んでしまったのですから。


「あの、その、勝手に本を読んでしまってすいませんでした。」

彼女の顔を見ることが出来ず逸らす様に下を向く。


そんな私の顔を優しく持ち上げて視線を合わせる様にされて彼女の顔を見る事になる。



私が見た彼女の顔はとても、、、


そう、花が咲いたような可愛い笑顔。


「良いです。エリシアになら何でも許せます」


また、勘違いしそうになる。

どくどくと鼓動が煩い。顔も熱いです。


でも、視線は彼女に固定されて動けない。



私はどうしたら、、、、



「だ、ダメですよ。そんな顔で言っては」


ーー勘違いしてしまいます。


惚けた顔で何とか捻り出した言葉。

でも、彼女は曖昧な笑顔で何も言わない。


まるで誤魔化す様な、、、


あり得ませんね。


私は彼女手を優しく解き、ベッドから出る。

彼女も続いてベッドから抜けて私に先程まで読んでいた本を手渡してきた。


「この本エリシアにあげます。」


良いのでしょうか?大事な物では無かったのでしょうか?


「い、良いのですか?それは大事な物では、、」


尚も彼女は笑顔で言うのだ。


「はい!確かに昔貰った大切な物です。ですが、エリシアにあげたいのです。」

手渡された本。


それは恐らくこの世で一冊しか無い本。


ああ、ダメです。

もう抑えられそうにないです。


「ありがとうございます。この本、大切にしますね。」


「はい!」

本を受け取り、私の机に置く。


彼女が部屋から出る様にドアの方へ向かって行ったのを止める様に腕を掴む。


彼女は驚く。


それでも私はーー



「え、エリシア?、、、きゃっ、、」


腕を引き、抱きしめる。

あぁ、愛おしい人。


恥ずかしそうに驚く彼女の顔。


仕草、


視線、



全てが愛らしい。


気づけば口付けを交わしている。

それは触れるだけのキス。


何度も


何度も


時間をたっぷり掛けて。



「エリシァ?」


ふやけた彼女を見て、理性など保っていられるはずが無い。

互いに起きたばかりなのにまた、ベッドに押し倒す。


照れた彼女。

視線は此方、何をするのかを期待してるかの様な目。全てが蠱惑的で


「可愛い。」

それだけ残し、再度口付けを交わす。


今度は深く味わう様な


彼女の舌を舐める様に交わるようなキス。

互いに息は荒くなり苦しくなる。


ーーけど、甘い。さっきよりも


彼女の頭を抱き寄せて離さない。

彼女は私の者。


それだけは譲らない。

そう、教え込む様に舐る。


、、っん!、、ふぁっ!、、えり、、しぁ


可愛い。


私だけを見て、、、


まっ、、ふぇ、、っん、、ぅ、、



ああ!甘い。もっと欲しい。

もっと聞かせて?


片手を離し、彼女の身体を弄る。

首筋、控えめな胸、引き締まったお腹や太腿、、


それに、、、足の間も。


スカートの中、ショーツのクロッチ部分は既に濡れていた。


私のキスで気持ちよくなってくれた、、、


それだけで嬉しい。


濡れた部分をスジに沿って撫でる。

すると彼女の喘ぐ声はどんどんと甘く、私の心を昂らせる。


んぁっ、、んんっ、、、ぁんっ、、、


手は抵抗の意志を示す様にしているが、段々とそれも力が抜けてただ抑えてるだけになる。


彼女の目はもう、私しか映っていない。


クロッチの間に指を入れ直に触る。


彼女の声が肩が跳ねる。

それを体全体で押し付ける様に抑え指を動かす。


其処はヌルヌルとした彼女の汁が溢れており更に興奮してしまう。


息を荒くし、口を離す。

彼女の舌と私の舌で混ざり合う液体が糸を引いている。


「ふぇ、、?」


彼女は突然やめられた事に不思議そうな顔で此方を見つめる。


欲しがる様なそんな顔、、


けれど、撫でる手は止めない。

執拗にそれを撫でれば口付けで小さくなっていた喘ぎも次第に大きくなる。


「あっ、、んっ、、!、、んぁ!!」


可愛い。

けれど、口付けをやめたのは其れを見る為では無い。

そっと耳元で囁く。


「もっと、、深く、、、触って、、も良い、、、ですか?」


私も息が荒くなっていて呼吸が乱れる。


私も気持ち良くなり、太腿を擦り合わせる。

きっと凄く濡れている。

そんな事を思っていれば


「あ、、んっ!、、さわっ、、、てっ!」

彼女が私を求めてくれた。


それが嬉しくて、、

私のも触ってと彼女の腕を其処へ持って行く。

私は彼女の奥に一本ぬぷりと推し入れる。

そこに抵抗はなく、出し入れする度に甘い矯正とぬぷぬぷとぴちゃぴちゃといやらしい音が響く。

それから私達は求め合う。


深く、深く。

次第に動かす手と息が荒く大きくなり、、


そして、、


「あっ、、もうダメっ!、、」

「わ、たし、、も、、もうっ!!」


一緒に、、!!


身体の内から激しい快感が吹き出す。

ビクビクと体全体は痙攣した様になり達したのだと気付く。


はあ、、はあ、はあ


互いに呼吸が乱れ、苦しい筈なのに


また、甘い其れを求めて口付けを交わす。


身体を抱き寄せ深く。



彼女もそれに応じるようにして

長い時間それをした。




気付けば暗くなっていて身体は軽く気怠さを残していて行為をしたんだと実感させる。


横では彼女が寝ている。

寝てる時に離れてしまった距離を詰める様に抱き寄せてまた軽いキスをして眠りついた。



出会って数日の彼女。


振り回されて、私が、、、


今にして思えば恥ずかしい事この上ない。

でも、この気持ちは時間ではないと思う。


この先、困難な事が巻き起こるとしても彼女だけは絶対に離したくないし渡さない。



それが誰であっても、、、、。











ミコトさん、、、愛しています。








あとがきーーー


読んでくれてありがとう!


まあ、爆速で関係が進んでおります。

彼女達はきっと良い巡り合わせとタイミングがあったのでしょう!


ミコトが耐えきれず押し倒すかと思いきや逆でびっくりです!

さー、百合っぽくなって来ましたが、、、これで終わりでも綺麗ですかね?


でも、まだ寮しか映してないし使用人オコだし

軽崎くん出て来ただばっかだしでまだまだ続いていきます!

ので、今後の進展を願って見守りたいとおもいます!

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