5話 まけました(懺悔)



寮生活2日目!


昼です。


ええ、昼なんです。


いつもはもっと早く起きて色々やったりしてましたが、今日は寝過ごしてしまいました。

この時間からだとギリギリ寮の昼食には間に合いません。


昨日寝たのは今日の朝方。

気付けば気絶した様に寝てました。

理由はそうですね。


今、私の状況をお伝えした方が早いかもしれません。


私は今


「エリシアに抱き枕にされていまーす」(小声)

彼女に腕で抱きしめられ、足も絡められてこれでは昼ごはんどころではありません!


二人ともやや離れて背中を向けていた筈なんですが私が起きた時にはこうなっていたんです!


そ、それに背中に何やら柔らかい感触があるんです!


最初に言いますが、彼女


ー結構デカいんですよ!(しかも!ネグリジュ一枚隔てただけなんです!ほぼ、丸出しみたいなものです!)


それが!背中に!


当たってるんです!

誰でもこんな事されたら、、変な気起こしてしまいそうです、、、


出会ってまだ数日。



「っん、んぅぁっ、、、ふぅ」


彼女が身動ぎし抱き締める力も増す。


「っん!、、」

同時に耳には彼女の吐息が掠る様に通る。

流石に我慢できません。


この300年そういう事をしなかったわけではないです。ただ、基本一人だったので想像力の乏しい私では限界があり、興奮材料が足りず出来なかったのです。


ですが、今。


あります。もう、お腹の奥が疼いています!

彼女には申し訳ない。

でも、もう限界です

(魔法使いは性欲が旺盛なんです!きっと!)

意を決し、恐る恐る指先を自分の足の間に持って行く。


後少し、


あとすこし




っん!ぅっん、、あっ


ダメなのに手がとまりましぇん


あっ、んっふぅっ、、んぅ


部屋が静かなだけにクチュクチュと水音が響く。音が大きくなるにつれて私の呼吸も乱れていく。


 

ふぁっ!はぅっ!んっっ!


口からは涎が垂れて、髪は乱れる。

それが気付かなくなるくらい私は我を忘れて夢中になった。


身動ぎし喘ぐ声は次第に大きく、絡める指は自分の気持ちいい所を行ったり来たりを繰り返す。


何度も


何度も何度も



そして、、、



「ふぅっ!くぅっっっ!んっ!!」


イってしまいました。






はあ、はあ、はあ


荒げた息を落ち着かせる様に整える。

ショーツから出した指はねっとりと自分の愛液が付いており、再度身体に熱が篭る。


タガが外れて彼女の存在を忘れてたため熱に浮かされながらも身体を捩り彼女の方へ向こうとする。


ービクッ


それに私は気付かない。

向いたときには、顔を真っ赤に染めたエリシアがいた。


「っ〜〜!!」


数秒、互いに見つめる。

感覚で言えば30分くらい見つめていた様な気さえする。

私の頭はゆっくりとその状況を把握する。

カァーーーっと顔が熱くなる感覚を覚える。

それは先ほどの行為よりもきっと赤かったと思います。


彼女と目が合う、、、ことはなく、外らされその反応で更に羞恥が増します。


わ、わたし、、、えと、あの


言い訳をしようとしてた私の口は意思とは関係なく別の事を言う。


「い、いつから、、、みてました?」


バカである。

私の頭はまだ本調子ではなかったみたいです。

一度表に出した言葉は都合よく帰ってきてはくれません。


エリシアは左右に視線が泳いで行き、あっ!と自分の腕や足が私に絡みついているのにようやく気づく。


勢いよく離れ、視線は泳いだが顔を赤らめながら答える。


「さ、最初から。」


途端に私は顔を覆います。

左手の指が濡れていようが関係ありません。

そんなものよりこの現実が受け入れられません。


うぅ〜!!!


恥ずかしいです。

記憶を書き換える魔法があるなら私は迷う事なく行使するでしょう。

無い現状、この羞恥の発散と彼女と今後どう接すれば良いのかわかりません。



ピタッ


再度抱き締められる感覚がある。

でも、見れない。恥ずかしすぎて。

そんな私に構う事なく覆っていた手を掴み外してきた。


彼女と対面する事になる。

恥ずかしそうに此方を見るエリシア。


それはきっとどんな花よりも綺麗だ、なんて思っていたら


「その、私にも非はあります、、、、し、え、えと、、、」

彼女が近づいてきて耳元で囁く。


、、声可愛かったですよ。


それだけ言って彼女はベッドから降りてそそくさ着替えて部屋から出ていった。

彼女が言い終えてから終始顔を見ることが出来なかったが耳は部屋を出るまでずっと赤かった。









それから魂が抜けながらも手を洗い、着替えてシーツとショーツを洗濯する。(魔法で)








その日はそれ以降何をしていたか覚えていない。

ただ気付けば学校で使う授業道具を抱えて部屋の隅で座っていた。(教材を買ってきたのだと思う。多分)


外は暗くなっていて時間的にはもう夜ご飯の時間はとっくに過ぎていた。


暗い部屋を見渡すがエリシアは戻ってきておらず。

私一人だけのようです。

エリシアから言われた事を思い出し身体が熱くなる。

当分は忘れられそうになかった。




その夜はベッドではなく部屋の隅で丸くなりながら寝た。床が木張りで硬く、痛かったが無理やり眠った。





寮生活3日目


身体が痛い。


目を覚まして思った事がこれだ。

理由は敢えて考えない様にした。

ベッドの方を見るとちゃんとエリシアは戻って来ており背中を此方に向けて寝ていた。


自分を見れば薄手の布団が羽織られていた。

どうやらエリシアがかけてくれたらしい。

感謝しつつ、余り彼女を見る事なく布団を畳んで、服を着替える。

日課を行うべく庭先を目指して部屋を出た。





庭に出てちょっとした体操を行い、一本剣を生成する。


ただシンプルな剣だが、重さを普通の片手剣より五倍ほど重く出来ている。

私は高校生と言うよりは中学生くらいの体型のままで普通に持てても振るなんてことはまず出来ない。


だから、魔力を身体全体に行き渡らせる。

腕力や握力、脚力を魔力によって底上げ、肩代わりをさせて先ずは調子を見る。


長年やってきて狂うことは無いが、万が一の為にも毎回こうして確認は怠らずやっている。

この技法は身体強化の魔法とは違い、正確には魔法でも無い。

理由は魔力によって現象を起こす事象の総称が魔法であり、体内で現象を起こす事をそもそも定義の中に入れていないのだ。

この世界では体内で起こす現象の魔法は存在しないとなっている。

だからこれは魔法ではなく技法となっている。

(私が名付け親です!ムフーッ!)


因みに身体強化は対象者の肉体に魔法を掛けて使うもので自分に使う事は出来ないとなっている。


私の技法はそうでは無く体内で純粋に魔力を広げ、私の身体の一部として扱うものになっている。貧弱な身体に魔力を擬似的な筋肉として動かす。

これなら私でも重い物を持つ事も出来る。


ただ、これには魔力制御がかなり上手くないと少しの反動で腕や足があらぬ方向へ曲がったり少しの力でも元の何倍にもなるので、慣れるのに5年は掛かった。


(私はそんなに上手く魔力を扱えなかったので当初は腕が飛んだりして泣き喚きながらやっていました。)



こうして準備が終わり剣を持つ。

それから剣を振る。

重心をしっかりと意識して頭の上に線をピンっと張らせるイメージで、、、

何て適当に言い訳をしてるが形稽古など知らないのでただひたすらに振っているだけである。


ただ、300年昨日以外は欠かさず行なってきただけに様には成っている。


しかし、昨日の事が尾を引き少し剣筋がブレる。知りはしつつもただ無心になる様に振るう。


その後にこれまで相対してきた物の戦闘をイメージしてその際にできなかった行動を最適化しその様に実際に動く。

一秒、一瞬でも早く最適化を図り続ける。



ダメです。目を閉じると昨日の事が過ぎって集中出来ないです。


その後三十分しないうちにやめてしまう。

それでも十分汗はかいたので部屋にある備え付けのシャワーを浴びに戻ります。



部屋に戻ればまだ彼女は寝ておりそのまま着替えを持ってシャワー室に行きます。



シャワーを終え、着替えて戻るとやはり彼女は寝ていました。身体は先程とは違い此方に顔が来ています。

エリシアの寝顔に興味本意で近づき、屈んで除く。


綺麗


規則正しく発する呼吸、流れるように綺麗に整った髪、全てが魅力的で蠱惑的だった。


不意に唇に目が行きます。

逸らそうとしても目だけは頑として動きません。


はあ、しょうがないですよね


そう心に言い聞かせ、そっと彼女の口元へ人差し指を持っていく。

彼女のぷっくりして瑞々しい綺麗な唇に触れると彼女が僅かに顔を顰めます。

ですが起きる気配はありません。

ですので下唇のうえを行ったりきたりを繰り返して感触を確かめます。


私のでさえこんなに触りません。でも不思議と飽きません。


ふにふにと揉んだりしていて気づけば私の顔は彼女の唇に近付いていました。

流石にこれ以上はダメだと私でも分かりますので離れて安否の確認をする。


良かったです。起きてないみたいです。


安堵し朝食を食べるべく食堂へ急ぐ事にした。















彼女が部屋から出て行った。

そこから少し経って自分の唇を触る。

彼女が触った様に。


それに昨日の彼女の行為を思い出すと途端に熱を帯び、ネグリジュの布が双丘の先を刺激され先端が大きく尖る。それに呼応する様に唇を触る手とは別の手が自然と足の間の付け根に移動して熱を冷ますようにひっそりとでも段々と激しくそれに身を委ねた。



ただひたすらに盲目的で背徳的な情事に勤しんだ。



事が終わり彼女が戻ってくるかもとビクビクしつつも下着とシーツを洗い、元に戻す。

(両方とも手洗いをしてから生活魔法で乾かします。お、音がデカいです!)



そして彼女の今日が始まる。














あとがき


路線変えたやろと思うでしょ?

勝手に彼女らがしたことですので作者の所為にしないでください。


魔導師は性欲が強いそうなんでそこに貴族も転生者も平民も無いわけです。とのこと、今後ともそうなる場面は増えそうですが、宜しくお願いします。

(責任放棄は作者の特権ですので)


※技法は突貫です。魔法の原理も取り付けました。多分矛盾無くいけると思いますが分かりません。なにしろ魔法は我々には未知ですからねたかが300年じゃ全ては分かりませんので悪しからず。


そんな事書くなと言う方はいると思います。

正直しょうがないんです、だって作者の頭の中で完結しててメモをとっててもいざノン解説で出して理解しろと言うのが難しいはずなので、

偶に物語にはない解説も混ぜようかと思う。


別に読まなくても大丈夫な様にできてますけど理解をマリアナ海溝くらいになりたい方向けですので、その辺も宜しくです

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