。
《もしも…》
この言葉から始まる僕の中の理想。
それは限りなく僕がなんらかのセーフティを
無自覚にかけてしまっている証拠である。
このセーフティは、恐らく永遠に、
僕に付きまとうものであり、
永遠にその領域には誰も入れない、
いわば、僕の絶対領域である。
その領域には、僕の本質が、
僕の感情が、あの時のあの姿のまま、
変わらず住み続けてる。
ときたま、顔を覗かせては、
僕の事をずっと見てきて、ずっと消えない。
腹立たしくて、でも、受け止めてあげないといけなくて、どうすることも出来なくて…
八つ当たりのように今の僕は、
物を投げつけてしまってる。
「消えろ」などの暴言を過去の無垢な、
子供の頃の姿の僕に対して、
吐きながら今の僕は、八つ当たりをしている
《認めたくない》《認めなきゃいけない》
過去の幸せな僕自身を。
普通の僕自身を。
僕は永遠にその時その瞬間。
最後の幸せでごくごく普通な
僕自身に囚われてる。
大人になった今、逃げ出したくって…
認めたくなくって…
足掻いて、もがき苦しみ続けた結果、
僕は壊れてしまった。
外出する時は、死に場所を探しながら。
誰にも迷惑かけず、見つからず。
そんな場所を永遠に探してる。
僕はきっと、生きてる価値も そして
死ぬ価値も無いのだと思う。
願わくば、なるべく自然な形で。
事故死とか病死とか、
親族がなるべく悲しまない自然な感じで。
だって そっちの方がなんとなく諦めつくし、
音沙汰もないから。
あー 不運だったんだね
あー 頑張ったんだね
で、終わりそうだからさ…
自殺でもいいけど…
後味悪いし…
親族的に諦めつかないじゃん。
色んな人に生きてるだけで迷惑たくさんかけたからさ…
最後くらい サクッと後味いい感じがいいんだ
そう… 最後くらいは… ね…
だってそれくらいしか出来ないんだもん。
普通じゃないってそーゆー事だと思う。
僕の事だって痛いほど分かってるからさ…
でも… せめて…
最後くらいは…
思いっきり好きな人に甘えて泣いて、
《よく頑張りました》って
認めて欲しいかな…
これも永遠に叶わないけど…
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