《生死概念》

僕にとってそれは切っても切れないもの。

永遠に付きまとうもの。

いつだって、これを抑える為に

あの手この手を尽くす。

尽くして、尽くして、尽くしまくる。


効いてるのかも分からない精神薬を飲んで…

何もしたくない僕自身を抑えて…

仕事 という名の暇つぶしをして…

お洒落 という名のなりたい仮面をかぶり…

ただ、休みもなく、淡々と動き続ける。


動き続けなきゃダメになるのを

理解してるから…

休職・休業・無職・ニート…

別に否定はしない。

ただ… 僕の場合は…

ダメになるから二度としないだけ…

それだけ…


人に合わせるのは得意。

寧ろ僕の取り柄はそれしかない。

無駄に笑顔を振りまいて…

愛想良くして…

僕にはそれしか出来ない…


誰も僕の本質なんて見てくれない。

本当は見て欲しい…

今すぐ逢いたい人もいる。

でも、その人も僕の本質を知らない。


「壊れて欲しい」

お望み通りに。

「肉人形になって」

なったらもっと壊してくれる?

「結婚して欲しい」

永遠に僕なんかと一緒にいれる?


守ってくれるの? 僕のこと…


ずっと見ててくれるの?僕のこと…


言葉だけでも嬉しいけど…

でも…

実際やってくれなきゃ嫌。


女である最大の武器は、

色気と愛嬌と可愛さ だって、

どっかの誰かさんが言ってたけど…

僕には関係の無いこと。

だって何一つ僕には無いのだから。

欲を言うならひとつくらい欲しかったな…

これはただのないものねだり。


全ては僕のエゴでしか無くって…

歪んで見えるこの世界も、

いつしか僕には関係ないと、

全て見えなくなってしまえばいいのに…

何も感じなくなってしまえばいいのに…

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