水中に堕ちる夢。

何も考えられなくて、

暗闇に吸い込まれていく。

それが… 心地いい…

目の前には遠くなっていく光。

僕の吐き出した空気が泡となって

浮かんでる。


過去の出来事の夢。

それは僕のトラウマ。

見たくもない、背けたい、忘れてしまいたい、

過去の記憶。


脳裏に媚び着いて、それは決して離れることは無い。



会社の夢。

それは僕の絵空事。

決して現実にはならない幻。

そして 理想。と 願望。



暗闇の夢。

そこにいるのは、ずっと泣いている

過去の僕自身。

《助けて》《辛い》《悲しい》《なんで》と言う感情が、素直に言えてる過去の僕を、

ただただ、客観的に見続けるしか出来ない、

今の僕。


何も出来ない僕。無力な僕。

それが今の僕。


寝て、起きていつも思う。

僕は、生きてていいの?死んだ方がいいの?

消えた方がいいの?

いつもの自問自答を布団の中で小一時間。

これが僕の毎朝の日課。


《何も考えてなさそうだな》

《頭使えよ》

《小さい嘘つくな》

これらの言葉は僕自身を否定する言葉。

僕だってつきたくて、やりたくてやってる訳では無い。

この生き方しか分からないだけ。

ただ、それだけ。


素直って何?甘えるって何?

弱さを見せるって何?

出来たらそれらは偉いの?

そんなことばかり考えて…

吐きそうにな激しい頭痛に襲われて、

また薬を飲んで、耐えられず身体の中のものを吐き出す。


大丈夫… 大丈夫…

いつも通り…

すぐ楽になる… よくなる… 動ける様になる…

そう言い聞かせて這いつくばってトイレから布団に戻る。

これも毎日の日課。


僕はそうやってずっと生きてきた。

今までもこれからも変わる事は多分ない…

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る