第20話 今日はアソブ日♡(風呂上がり編)
アッ♡なシーン、風呂編とお布団編にしようと思っていましたが、風呂編は麻雀編になってしまいました。お布団編は頑張ります。と、まずその前に、風呂上がり編が始まります。
—風呂上がり編―
風呂から上がってきた永久野が、服を着ずにバスタオルを身体に巻いて浴室から出てきたことと、それにより空間がシャンプーと石けんの香りに包まれたことで、響は鼻血を出しながら昇天しそうになった。
「ねえあい、私がお風呂に入っている間、ひっきーに何もしないでよね」
そう永久野に念を押すのは伊奈瀬である。誰もそんなこと言っていないのにこうやって言うから、響にまた下心が芽生えるのである。
「...どうしよっかなー」
「ちょっと!!」
先に風呂に入った響にまだ少し怒っているのか、いつもより不機嫌そうな永久野であった。
「私、すぐに出てくるんだからね!その間は衣央ちゃんが見張ってて!」
「えぇっ、私ですか!?」
伊奈瀬はよほど、永久野と響の関係を深めさせたくないらしい。突然の指名に衣央も困惑している。そして、伊奈瀬が風呂のドアを閉めた瞬間である。
ボフッ!!
響はいつの間にかベッドにいた。響の上には永久野が乗っている。とても良い匂いだ。
仰向けの響に対してうつ伏せの永久野。オトナならではの重量感に、響のアレは元気になった。いつにもまして積極的な彼女は、
「ひーくん!大好き!」
と言いながら、響の顔を自分の胸にうずめる。
見張り役の衣央は自分の役目を忘れ、2人をただ
それから15分後。
響と出会ってから、永久野に常にライバル心を抱いている伊奈瀬もまた、バスタオル1枚での登場である。空間には再び、良い香りが充満する。そして、風呂から出た伊奈瀬が永久野と響を確認すると...!
衣央も合わせた3人で、今日ゲーセンで取ったたくさんの景品の開封作業を行っていた。これには伊奈瀬も
さて。
「私、お風呂入ってきますね!」
と衣央が言って浴室に入ってからおよそ10分後。
「響くん、のどが渇きました!炭酸飲みたいです!」
風呂から聞こえたのは、間違いなく衣央の声である。これはつまり、飲み物を風呂場まで持ってこい、ということなのか。しかも指名されたのは響。返事はもちろん、
「はぁーい!!」
である。早速コップに氷を...と思ったとき、今度は2人にベッドに投げ飛ばされた。
結局、飲み物は伊奈瀬が風呂場まで持って行った。響は自分の責務を全(まっと)うできず残念でならなかったが、2人に投げ飛ばされるのもまた良い、と感じていた。
最後に風呂に入っていた衣央は、しっかりと長袖のパジャマを着て浴室から出てきた。衣央が風呂から出て最初に見たのは、響と永久野、そして伊奈瀬の3人が麻雀をしている姿であった。どうやら永久野と伊奈瀬、「衣央が風呂から出てくるまでの間、どちらが響を占有できるか」という内容で
小ネタ)
結局、最後の麻雀では響が勝ちました。伊奈瀬と永久野、どちらに占有されるかを選ぶ権利を得ましたが、すでに衣央が風呂から出てしまっていたので、無効試合となりました...
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