第2話 地下鉄の空気
地下鉄は苦手だ。人々の『疲れ』が空気として漂っているように感じるからだ。さらに付け加えて、階段隅は黒ずんでて、なんか全体的に暗い(まぁ、地下ですから)。都会の進んでいる綺麗な地下鉄でも、やっぱり階段隅の黒ずみはある。なんなら空気はここの地下鉄よりもとても濃い。
なんて考えてる俺の心の中が一番くすんでるんだよな、と『疲れ』の息を吐く。駅内、濃度は少し上がる。
電車を降り、地上へ出ようとする。そのためには、階段で上に上がらないといけない(ま、まぁ地下鉄ですから)。
つづく
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