第7話 何事もリスナー様からのギフトスタンプ次第








  借金2500万円、35歳、昭和生まれの屈強な男の女子児童で歌えるニートのうつみ・イ・ジョンソンと合流した私は、膝栗毛珍道中という企画で雨の中、横浜から歩いてギフトスタンプを頂きながら右へ左へ、ときに懐メロを熱唱しながら走れば青息吐息。


 一旦途中で反町のコンビニに寄って小休止。


 再び歩きだしてからしばらく、ようやく東神奈川に辿り着いた頃には、運動不足のおっさん故に息切れで無表情だったのは言うまでもない。


 リスナー様のギフトスタンプで与えられたカフェ休憩の権利を使うべく、早速ミスドに入ってカロリーと水分を補給するって訳だ。


 ここしばらく、ミスドを利用していなかったうちに時は前進し、これまた魅力的なラインナップが追加されていたものだから、ワクワクしながらも興奮のあまりに何をチョイスしたのか、すっかり忘れてしまったよ? HAHAHA!


 新陳代謝の活発な記憶を辿れば、抹茶系の何かと、ポン・デ・リングの進化系のようなものを選んだ気がするけれど、確かなことは……アイスコーヒーを飲んだこと。


 これだけは自信をもって言えるね!


 やっぱりね、甘いものにアイスコーヒーのブラックは最高だね!


 リスナー様のギフトスタンプのおかげで、カフェ利用権をいただいたことに感謝申し上げます。


 なお、後にあらカモ用にヤニカスが出来る権利、およびアルコール度数を足していく権利等々、謎の派生が発生する。


 ああ、うつみーのリスナーの皆様、本当にありがとうございます!



 ミスド休憩明け、歩道橋を渡り終えてからは道なりにひたすら真っ直ぐ。


 ギフトスタンプで右へ左へ、あるいは転回すると横浜、あるいは地元へとんぼ返りすることになりそうな展開に35歳のおっさん二人が、夜道を歩きながらキャッキャウフフしている光景は、どう見ても不審者そのもの。


 しかし、借金2500万円、35歳、昭和生まれの屈強な男の女子児童の歌えるニートに失うものはなく、むしろ得るものばかりでまさに無敵。


 リスナー様たちからいただいた沢山の温かいコメント、スター、ギフトスタンプを乗せた声援によって前へ進め、前を向いて歩くって訳だ。


 ああ、これがカクヨムだったら……ワンチャン速攻で書籍化デビューだろ? HAHAHA!


 この機会にうっつーもカクヨムデビューして投稿を初めてもいいのではないのかな?


 彼のタイピング速度、特にめちゃくちゃ筆が早く、テキスト量で言えば年間どのぐらい書いているのだろうか?


 物量、熱量共にすさまじく、彼に一発撃てば間違いなく千発ぐらい返ってくるのだからね。


 トークももちろん、泳がないと死んでしまうマグロのように、マシンガントーク、儀式、歌う、今回酔っぱらいと一緒に東京まで歩くカオスなうつみ膝栗毛珍道中は、歩き続けて子安あたりに辿り着いたところで、再びコンビニに。


 もちろんコンビニ行きの権利もギフトスタンプによるもの。


 その恩恵を存分に受けながら、最高にクールなリスナー様たちに感謝しながら、うつみ・イ・ジョンソンと東京を目指して歩き続けていくのであった───。







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