評価されないまま埋もれる作品のなんと多いこと
貘餌さら
つれづれなるままに
初めまして、自称小説家の貘餌さらと申します。
私とは持病ゆえに毎日することがなく、社会との繋がりをもつため(という便宜で)小説を書いている者です。
さて、昨日から本日にかけての私は書く意欲もそこそこでしたので、何か集中できるものはないかと考えました。
私はいわゆるデジタルネイティヴと呼ばれる世代でありながら、ウェブ小説で面白いものはないかと探すより、本屋を彷徨く方が好きな時代おくれ者です。
家にもまだ未読の本が積まれている。
けれどたまには趣向を変えてみるのも良いかと、昨日から今日にかけて、主に企画からホラー小説を漁りに漁って過ごしました。
そうすると、なんということでしょうか。
私が想像していたよりもはるかに多くの作品が存在し、そのうえ本屋で値段をつけられ売っているようなクオリティの作品がごまんとあるのです。率直に言って驚きました。
ここからは私の持論でございます。
私は自称小説家を名乗っております。
小説家には資格が不要ですから、誰もが小説家であり、誰もが自称小説家なのです。もちろん、職業としての小説家がプロと言われているのも存じております。面白い作品を作り、それが大衆にウケたとき、その人は職業としての小説家になれるのです。ひとたび著名になれば、その後に出した本も売れやすくなる、そんな傾向にあるものです。
ではしかし、プロではない小説家が描くものは面白くないのかと問われれば違います。逆に言えば、プロという立場を得た小説家が面白くない作品を作る可能性もあるのです。
読者が面白い作品を探すのを怠った結果、いえ、それは言い過ぎですね。誰もが小説を気軽に世に放つことができるようになった時代、読み手が自分の好みに合う作品を選び取るのが困難になったために、面白い作品が埋もれてしまう。
そのなんと哀しいことか、と痛感する二日間でした。
私は書き手であり、小説を愛する読み手でもあります。
だから小説を愛する皆々様、どうかお時間のあるときに、面白い作品探しの旅へ出かけてみてください。調理された料理を食べるより、ときには自分で獲物を狩る方が、よほど美味しいこともあるのですよ。
評価されないまま埋もれる作品のなんと多いこと 貘餌さら @sara_bakuji
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