第2話

私は花音、現世では花音像と言われていた。なぜかって?それは、現世では神社の石像だったからだ。疑問に思った人多々いるだろう。それに"現世では"って。そう、私が今いる所は、ネ現世。ネ現世は空が赤い。現世はあなたたちがいるところのように空が青い。そして、現世と違うところ、同じところがある。まず、ちがうところ、それは、石像だったはずの私の体が人間の体になり、歩ける。話せる。感情もある。


「なーなー、大丈夫か?」


「え?へ?」


「だから、大丈夫かって聞いてんの!」


そういいながらデコピンされた。この人はあゆむ。私、実は現世のときに、あゆむが好きだったかも...?///


「痛っ!大丈夫だよ」


「さっきからぼーっとしてたよ?」


「大丈夫?」


この子はゆり。多分ゆりもあゆむのことが好きなんだと思う。現世のときからいっつも一緒にいるの。


「う、うん」


「色々と頭の中で整理してた」


「そーれにしても、どーすっかな」


「どうやって現世に花音さんを戻しましょうかね」


「ななー、頭の中で整理したって行ったけどなんか思い出したことあるか?」


「そのことなんだけど、」


「私を、いつも綺麗にしてくれてた神社の人、ゆうまさんって人が『こいつ早く、ネ現世言ってくれねーかなー』って言ってたんだよね」


「は?そいつやべーな」


「そのゆうまさん、やばい方ですね」


「その『こいつ』が私だったのかな」


「大丈夫だ!俺が花音を必ず現世に戻してそのゆうまってやつを殺ってやる!」


「そこまでやらないでぇ〜」


「ははは!」


「花音面白いな」


そのとき、ゆらからすごい視線を感じた。見てみると、めっちゃ睨んで来ていた。やっぱり、あゆむのこと好きなのかもな。


「じゃあ、ここにもゆうまさんいるかもですね」


「おお!さっすがゆら!」


「やっぱ頼りになるな!」


「ふふふ、それほどでも」


ゆらが私を見てニヤッと笑った。ああ、やっぱり私に取られると思ってるんだな。


「よし!行ってみよう!」


「おう!」


「はい!」


続く...next



ゆらと花音が恋敵...どうなるでしょう!?

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