第18話 やる気が出ない病
よく陥るのが「やる気が出ない」病である。
何もかもがしたくなくなる。
こうなってしまうと音楽さえも聴かなくなってしまう。
世界に私だけがポツンと取り残される。
「好き」も力を発揮しなくなる。
大体を味わってしまい、新味がなく、やろうとすることが億劫だ。
砂漠の真ん中にでも飛び出していってしまいたい衝動に駆られることもあるが、やろうとする気力が湧かないので全てが虚しい。
病気のせいともいえないのである。
エンタメはもういい。
もうやれるだけのことはやられていて、何かやろうとしても今更感がある。
もがく気も起きない時は、そこにいることを徹底することにしている。
何も考えないというより、いるということをぼんやりと自覚しているのだ。
永遠にやる気が出ないことはないのだから、どこかでやる気が顔を出す。
その時やれるだけのことをやればいい、という気持ちはいつも持っている。
ここまでくると他人との時間の使い方の差は諦めというより、どうでもいい。
周りの環境、特に変化に感覚を澄ます。
リズミカルな場合もあるし、ポリリズム、不協和音を醸していたりする。
時間が過ぎる。
なんだ、発作や不調と同じだな。
それでも毎回起こることは違っているし、対応も同じようで同じじゃない。
もしかしたら私は脱構築の走りをしているのかもしれない。
毎日からリズムが聞こえ始めている。
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