書きたい戦闘シーン

シャボン

#1 個人戦 近接戦闘型VS中近距離戦闘型 競技場シチュ (1)

 歓声で脳が震える、いい声だ、悪い気はしない。

 だが彼らが望んでいるのは俺の勇姿よりかは血しぶきだろう、それでも歓声というのはいいものだ。


 俺の前に一人の男が立つ、細見の長身で端正な顔立ち、そして見ただけで快活な性格だとわかるようなオーラを感じられる。


「やぁ! 君が今回の対戦相手だね、名前を聞かせてくれないか」


「……」


 彼の声がキンキン頭に響く、気に障る、不愉快だ。


「……あららぁ、まあいいさ、ここには戦いに脳が焼かれた奴が集まるゴミ溜めだ、ここには君のような会話をすることを忘れたようなクズが集まるもんさ」


 そう言う彼を横に俺は手に力を籠める、その場にあった静かに空気はその場に凝縮し、形を成す。


 長さは包丁と遜色ないが刀身を見ることのできない透明なナイフ、端からは空間の歪みのようなものが見える。


 俺が武器を出したのに気づいた男は曇っていた顔を輝かす


「やる気はあるようで嬉しいよ! じゃあこちらいこうか!」


 彼も同じように構える、手には光りが集まりキュイーンと音を出して僕とは違い派手な音を鳴らす、そして形が見えてくる。


「僕の剣、いい輝きだろう、まるでこれは太陽みたいだ」


 そう言いながら手に持つのは一般的にいうところのグレートソード、それは黄金の輝きを放ちながらも権威を示す大剣、切られればひとたまりもないだろう。


 武器を出したことで聴衆の歓声はさらに大きくなる。



〈これより個人戦を行う!〉


 実況も盛り上がりをみせこれからの勝負を火ぶたを切ろうとする。


〈今回は対戦は、赤 アーノルド 青 ケビン 〉


 どうやら対戦相手の名前はアーノルドというらしい。


〈両者構え!〉


 実況の合図で全身を低く倒し、ヒョウのように構える。


 相手は剣を上に構え振り下ろす形をとる、あんな口して一撃で仕留めようとするらしい。


 奴との距離は大体10mぐらい


「いい勝負にしよう!ケビン君!」


 どの口が。


〈始め!〉


 その合図で彼は力一杯に剣を振り下ろす、その一撃は雷が落ちると同じ音を出しながら振り下ろす先をぶった切る。


 あまりに予測しやすい一撃、だが受けることも許されないモノ、それを受けるのは今の僕にはできない。


「隙が大きいぞ、お前」


 地面を三回蹴るだけで相手の背後に回る、ナイフを首元にめがけて突き刺す、……だがさすがにそこまで甘くないな、受け止められる。


「慢心するのもよくないぞ、ケビン君!」


 相手を足で蹴って距離をとる、ついでに持っているナイフも投げる。


 カキンとナイフをはじく、見えてはないはずだがきれいに反応される。


 すぐに手にナイフを作る、まだ数はある、これからだなんたって丁度始まったばかりだろう。





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