死臭

すごろく

人生という名のすごろくを

生まれたときから遊んでる

みんなで一緒に遊んでる

スタート同じだったのに

なんでか僕だけ遅れてく

みんながどんどん先へ行く

止まるマス目が悪いんだ

悪い出会いや不幸が続く

ムキになって　悔しくなって

サイコロ振っても案の定

一回休みで足踏みだ

やってられるかこんなもの

いじけて座った目の前を

後から来た奴抜いていく

なんとはなしに見ていたら

みんなサイコロ一つじゃない

途中のマスで見つけたらしい

夢や理想をサイコロに変えて

振っているから早いんだ

慌てて来た道振り返ったら

確かにあったよそんなマス

自分が気付かず気にもせず

漫然とここまで来てただけ

他の誰のせいでもない

僕が間抜けだっただけ

呆然とする僕の前を

知らない誰かがまた通る

その背を追って前見ると

遥か遠くまで続く道

いつか一緒に遊んだみんな

その背はとっくに見えなくて

追いつけなくても追い抜かされても

もう一度進み始める意味はあるのだろうか

たった一つのサイコロで