第9話 光魔法使い、ムゴン

禿げ頭盗賊団七人衆、ムゴンとロッドが戦い始めてから2分が経過していた。


「はあ、はあ、中々やるね」

「・・・・・・お前も」

(いやお前ら出会ってから対してやりあってないだろ)

互いに実力を褒め合うと、ムゴンが魔法を発動させる。


「お前は、本気でやった方が良さそう・・・・・・」


「光化魔法!発動!」

次の瞬間、ムゴンの服が全て破裂し、全裸になったかと思うと今度はムゴンの股間が光りだした。


(変態!)

俺が心の中で突っ込むと、ムゴンがしゃべりだす。


「お前、ぶっ飛ばす」

そう言うとムゴンはロッドに向かって光る尿を飛ばす。


(なにすんのかと思ったら小便かよ!)

それをロッドは容易く避け、距離を詰める。


「おなら分身」

すると、ロッドが出したおならがロッドのような姿形に変化した。


(ロッドが・・・・・・3人!)


「どれが本物かわかるかな?」

「そんなの・・・・・・全部アタック」


それをムゴンは全部に光る尿をぶっかけるとかいう変態的荒業で本物を見つけ出した。本物のロッドには当たらなかった。


「この尿、ただの尿じゃないね?」

「そう、当たったら溶ける」


(怖えーなおい)


「ならば!おなら分身!100人!」

するとロッドはおならで百人の分身を作り出した。


「全部、溶かす」

ムゴンは先程と同じように本物を含めた全てのロッドに小便をかけようとする。


「!?」

なんと100人いたロッドが百人とも分身だった、その為ムゴンの攻撃?で分身は全て消え去ってしまう。当然ムゴンも俺もこれには困惑した。


「こっちだ!」

ロッドはムゴンの真上から突然降ってきて盛大におならをこいた。


(臭っせ!)

おならは俺の位置にまで届き、あまりの臭さに俺は悶絶した。


(今までのやつらこんな臭せえおならを受けてたのか・・・・・・道理でみんな倒れたり悶絶したりするわけだ)

俺が今までロッドのおならを嗅いだ奴らの反応に納得していると、ムゴンとロッドの戦いに決着が付いた。


「がは・・・・・・・」

ムゴンはそのまま倒れた。


「す、凄いですねロッドさん、ていうかいつの間にそんな所に・・・・・・?」

「彼が君を始末しようと私から目を離した瞬間におなら分身で分身と入れ替わり、私は適当な場所に隠れていたのさ☆」


「な、なるほど・・・・・・?」


その後、俺とロッドは騎士団に三人を突き出し、それぞれの帰路についた。


◆◇◆◇


「タロウ、俺はこれから禿世之負情我集約ワールドハゲティブイズマインを始める、その間決して誰も儀式の間に入れるなよ?」


「了解です」


そうしてタロウは儀式の間から退出する。


この時、ロッドとレンブは知らなかった、翌日、自分達が壮絶な死闘を繰り広げるかもしれないししないかもしれない事を。






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おなら勇者の伝説 零二89号 @No-0089

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