第3話 初バイト

 私は現在パン屋でバイトしています。人生初バイト。もちろん面接なんて、高校受験でしかしたことがないので聞かれるであろうことを予測して何パターンも答えを考えました。

 面接当日。事前に答えたアンケートと同じことを質問され、拍子抜けしながらもなんとか答え、面接も終わりに差し掛かったとき。担当の人が一言。


「すごいね、初めてでここに応募するって。」


 的なことを言うんです。今なら、別に深い意味はなくて、「本当に忙しいから初めての人はあまり来ないんだよねー」みたいな、軽い感じだったんですけど、その時の私は緊張しすぎて「身の程わきまえてる?初めてじゃうちは無理だよ」って言われているんだと勘違いしてしまい・・・・・・。あ、落ちたなって、勝手に落ち込みました。でも全くそんなことなくて、普通に電話で「うちで一緒に働いていただけますか」と言っていただき、今に至ります。

 さて、先ほども言いましたが、まあ忙しいんですね、これが。駅ナカのパン屋なもんで。覚悟はしていたつもりだけど、予想以上。最初にやるのが洗浄機でトレーとトング、あとはたまにくる調理器具を洗う作業。もうね、ずっとトレーは山のように積んであって減らないし、いいところでトングも間に挟んで洗わないとだし、調理器具でかいし、洗浄機のところは暑いし、初日からくたくたで筋肉痛になりました。おまけに立ち仕事に慣れていないのでバイト終わりは腰が痛すぎる。こんなんでやって行けるかな、と不安で押しつぶされそうなこともありましたが、とりあえず今はレジも打てるようになって、それ以外にもできることが増えて、やりがいを感じています。あ、レジに関しては今度書きたいことあります笑

 今ではバイトをすることでその日が「充実していた1日」になるので、今の職場で働けて本当に良かったと心の底から思います。

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