落書きⅡ……記憶をコピー?
前頁の「落書き」の投稿後にコメントをいただき、それをきっかけに、記憶をコピーできたとしたらということについて考えていました。
僕の身体と同じような身体を二つ用意して、記憶をコピーしたとします。
Aの身体とBの身体、どちらに僕の意識は継続されるのでしょうか。
睡眠から目が覚めたとき、僕は目を開けます。視界に部屋の景色が入ります。
同じように、コピー作業後、目を開いたAの身体にもBの身体にも何かしら視界に入ると思います。
しかし、その身体らに僕の意識が継続されているのでしょうか。
違うように思います。
僕のように考える意識が誕生するかも知れませんが、オリジナルの僕は、彼らを他者として視界に入れるはずです。
それでは、僕の意識とは何か。
睡眠中でさえも、僕は僕の身体について等、何かしらを知覚しているはずです。
僕という意識は、僕が生まれてから一度も途切れたことがないのではないでしょうか。
継続しているということ。
一度でも途切れたら、僕はいなくなってしまう気がしています。
コピーするということになると、或る時点での僕をコピーすることになると思うのですね。
ということは、コピーの作業中は、何も知覚することはできない。
途切れる訳です。
だから、頭脳を移植することも、不可能ではないかと思います。
或る身体から他の身体へ移植する作業中に、何も知覚できない時間ができる。
途切れる訳です。
もしかしたら、移植後の身体が目を覚ましたら意識があるかも知れませんね。
でも、それが本当にオリジナルの人から継続された意識なのかは、外からは分かりません。
そんなことを、また僕は考えていました。
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