小説を書くときの注意点(基本的なルール)

 今回は小説を書くときの注意点についてです。注意点と言うよりは小説を書くにあたっての作法、守るべきルールに近いです。



 結論から書きます。


①「…」や「―」は偶数個でワンセット

②段落の始めは一文字開ける。

③話が一区切りついたら一行開ける。時間軸が変わる時、視点が変わる時は段落の間を二行開ける。

④句点(。)は「」の最後に入れる必要はない。

⑤「!」や「?」の後は一文字開ける。

⑥「」の中でセリフなどが入る場合は「『セリフ』」とする。



 まず、一つ目ですが意外と知らない人が多いようです。「…」などは一回ではなく、「……」と二回連続で使うのが小説を書く時のルールです。書籍や他の人の投稿小説を読む時に意識してみて下さい。


 カクヨムの場合、そこまで拘らなくても良いですが、公募も視野に入れるなら絶対に守りましょう。公募は膨大な数の応募があるので、下読みの際にこれが出来てないだけで弾かれます。せっかく面白い小説を書いても読んでもらえなくては意味がありません。


 ただ、カクヨムコンテストの際は読者の評価によって決まるので、内容が良ければ読者選考は通るでしょう。受賞したら、編集者から指摘が入ると思いますが。ただ、この話はあくまでも推測です。読者選考の通過作品も千作前後ですから、ここで弾かれる可能性もなきにしもあらずです。



 二つ目ですが、段落の始まりは一文字分開けましょう。これはカクヨムでも意識しましょう。読者からすると一文字開いていないと「どこが段落の始まりなんだ?」と分からなくなります。このエピソードを見れば分かるかと思います。



 三つ目ですが、話が一区切りついたら一行開けて次の文を書きましょう。どこかで区切らないと読者の負担が大きく、離脱率が高まります。息継ぎせず水に潜りっぱなしのような感じです。


 時間軸が変わる時、視点が変わる時は二行以上開けましょう。


 公募の際は上記を守る必要がありますが、カクヨムでは意識しすぎなくて大丈夫です。むしろ、行間を増やした方が読者にはより親切かもしれません。ここはランキング上位の作品を読んで考えましょう。



 四つ目は句点(。)の扱いについて。文章の終わりのにつける句点ですが、「」内の最後の文章には不要です。下記のような感じです。


「この創作論はカクヨム初心者向きです。でも、中級者へもおすすめです」とキャッチコピーに書いてある。



 五つ目は「!」や「?」について。これらを文章で使った場合は一文字分開けてから次の文章を書きましょう。下記のような感じです。


「この創作論は初心者向きだって? 本当かなぁ」



 最後です。「」の中のセリフなどについては『』(二重カギ括弧)を使いましょう。具体例を挙げます。


「明の口癖は『シンプルイズベスト』だったなぁ」




 以上、小説を書くときの注意点でした。小説に限らず六つのルールを守る必要があります。意外と多いですね。本当はもっとあるのですが、キリがないので重要なものだけに絞りました。

 まとめると「公募に出す場合は必ずルールを守る。カクヨムでは読者の視点に立ち、柔軟に対応する」です。

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