隙を見せたら運の尽き

 しこたま飲んだ末にギリギリ正気を保った状態で帰宅し、家で待っていた彼女に身の回りの世話をしてもらって倒れ込むように床についたのだが、朝方目が覚めて我に帰ってみれば俺は今フリーで誰も合鍵を持っていないはずなのに自力では作れそうにない豪華な朝食が用意され、ワンルームのキッチンではエプロン姿の見覚えはあるが関係値が不明な女が微笑んでいて、俺が何かしでかしたのか、はたまた彼女がどこかおかしいのかを寝起きの頭では図りかねている。

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