ロマンシング サ・ガ2(スクウェア・1993年)

 プレイ時期:2003年ごろ

 ソフト入手:中古で購入

 クリア状況:普通にクリア

 おすすめ度:★★★


 *


 リアルタイムで友人宅でプレイしていた経験がうっすらとある。コッペリアという人形が皇帝になることに笑ったり、攻略本を見ながらボスに与えたダメージをみんなで数えながら遊んでいたのを思い出す。


 実際にプレイしたのは10年ほど経過してからである。ネット上や大学内でも本作を高く評価する声を聞いたので、試しにプレイしてみることにした。最初のうちはわけもわからずに(序盤の主人公である)ジェラールを死なせてしまい、それでもゲームオーバーにならずに後継者が引き継いで再開されるのがすごいと思った。


 本作はプレイヤーが「皇帝」となり、死亡や年代経過のために部下から次期皇帝を選出する。そのたびに能力が引き継がれ、他のキャラについてはリセットされるが基本能力は底上げされ、誰かが覚えた技や術は年代が下っても再習得できるようになっている。ゲーム内の時間経過は千年以上にも及ぶ、壮大なスケールである。


 派手に年代ジャンプする割には街の様子などがほとんど変わらないのは容量ゆえの御愛嬌。せめて何段階かに近代化していったりしたら面白かったのだが。一応、前述のコッペリアが完成したりなどの技術的な進歩はあるのだが。


 ロマサガシリーズといえば、戦闘で技をひらめいて一気に強くなるという雑なイメージがあったのだが、本作では新しい術を覚えるには系統ごとのレベルを上げるのが唯一の手段であったり、また武器開発などで膨大な資金を溜めるためにも、とにかく戦いまくるのが前提の作りで少し戸惑った。


 私はどちらかといえば必要最低限の戦闘で済ませたいタイプなので、始めてクリアしたときは年代も2000年未満(戦闘回数が多いほど経過年数が増えるらしい)、ラスボスはクイックタイムを全員で使ってぎりぎりで倒したと思う。当然、武器開発も半端なので体術の千手観音が主力技だった。


 主人公が皇帝という立場で、(設定上)出来ることは多いはずなのに、結局は自らが戦いまくって強くなるというCRPGのテンプレートから脱しきれていないのが少し残念な気がした。だいたい、なんで5人パーティなんだろう(まあ画面に出ているのは5人だけだとしても、実際は各兵種ごとの部隊を組んでいるイメージでプレイしていたのだが、それはそれで無理がある気もする)。


 なんだかんだで楽しめたのだが、全体的な満足度は次回作の『3』のほうが上だった。リマスター版が出ているが、できれば皇帝という舞台装置はそのままに、根本的なリメイク(あるいはシステムを踏襲した新作)に期待したいところである。

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