5 純潔∧汚れなき心

「ドロップはシロツメさんとさ、x地に来る前から知り合いだったの?」


 可能性は低いと思うけど聞いてみた。ドロップの過去が少しだけわかるかもしれないと思った。ただの興味。


「ちがいます。なぜそんなこときくのですか?」

「そうなんだね。なんとなく、聞いてみただけだよ」

「あの人はおにいちゃんの友達」

「お兄ちゃん? ドロップってお兄ちゃんいるの?」

「フレークっていいます。ここにはいません」


 フレーク……か。x地にはいない、『外』にいるってことなのかな? それかもう死んじゃったとか……。まさかね。こんな小さい子が、なんて。これ以上はいいや。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る